符亀 @Hu_games
ゲームマーケット2017秋より参加させていただいております、符亀と申します。
拙作「マジカルカナグル」「愛羅武粋逸」「ロングロングマホウ」「超超長城」「ツミカブリ」「リーサルチェックメイト」「インヴァージョン」「アマロン」「バックハンダー」「皇継の書状」「サイクリアン」「シリアリアン」「バーグリアン」「レイリアン」「フォッシリアン」「エンジェリアン」については、ゲーム一覧ページをご覧ください。
ブログ一覧
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- 土P26 符亀 お品書き
- おはようございます。符亀です。 いよいよゲームマーケット2025秋も本番1日目!ということで、私のブース【土ーP26】のお品書きを公開いたします! 今回は、今までの「ミニマリアン」シリーズを全て持ち込んでおります!その代わり1作1作は少なめなので、気になる方はお早めに。ちなみに今回、このお品書きをチラシとして配っちゃいます!通販リンクへのQRコードを入れてるのも、そういう理由なんですねー。実は、8年活動してきてチラシを刷ったのは初めてだったりします。あまりにチラシ感が無いのも、そういう理由なんですねー。なお、チラシは昨晩に入稿して今朝店舗で受け取ってきました。チラシ刷るのって大変なんですね! それでは、ぜひ会場でお会いしましょう!当日だけのちょっとした仕掛けも用意してますので。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
- 2025/11/22 9:50
- 符亀
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- BGBE 符亀と愉快なヴァントたち リンク集
- やあみんな!☆こんにちは!★ここは希望と夢の国!☆「符亀と愉快なヴァントたち」のリンク集ページだよ!★合同サークルにしたせいで、1個のリンク先で対応しきれなかったから、こんなページを作ったよ!☆あと、疲れてきたからテンションを戻すよ!★ そんなわけで、我々2人の活動内容やらリンクやらをご覧いただけますと幸いです。 ・符亀ボードゲームのゲームデザイナー、符亀と申します。これまで20作ほどのゲームを制作し、ゲームマーケットなどで販売してきました。短時間なのにガッツリ頭を使うゲームが得意で、企業さまとの制作や海外企業さまからのリメイクなどの実績がございます。 また、ボードゲームの国会図書館を作ろうとする保存団体のメンバー (※) でもあります。本団体のクラウドファンディングの責任者や、産業年鑑というアナログゲーム市場の市場規模や年間動向を調査する書籍の編集委員を務めております。(※ 一般社団法人アナログゲームミュージアム運営委員会 社員) ◎ 代表作12枚のトリックテイキング「シリアリアン」→ すごろくや様からリメイクコマを載せるワーカープレイスメント「RATORO」→ Sui Works様と制作フォローするカードが最初に並ぶトリックテイキング「バックハンダー」→ New Mill Industriesさまからリメイク ◎ X(旧Twitter)アカウントX|@Hu_games> link: https://x.com/Hu_games◎ その他情報・お問い合わせ符亀|ゲームマーケット公式サイト> link: https://gamemarket.jp/booth/2358 ・ヴァントフリーランスのなんでも屋、ヴァントと申します。ゲームの特性からターゲットを見抜き、的確に顧客へ届けます。◎ できることイベント制作DTPデザインルール校正書籍組版ライティング上記を活用したプロモーション全般120点の秀でたひとつよりも、安定した80点を包括的に行うことが得意です。いろんな人を巻き込むのが苦手だったり、コミュニケーションコストをできるだけ低くしたい方のお力になれると思います。上記に書いていないこと以外にも、「できないこと」以外はご相談に乗れるケースが多々あります。もちろん、「なんかよくわからないけど、相談ベースで…」「お願いするにあたって言語化、できない!」みたいなところから、一緒に土台を作っていくことも可能です。突貫工事もどうぞお任せください。◎ X(旧Twitter)アカウントX|@wand_fabrik> link: https://x.com/wand_fabrik◎ プロフィールや「できること」をカジュアルに読みたい方ヴァントへのお仕事のご相談|note> link: https://note.com/wand_fabrik/n/n12d7b194c20e◎ ポートフォリオ・スケジュール・お問い合わせヴァントファブリーク|ウェブサイト> link: https://wandfabrik.studio.site/ じゃあみんな!☆当日もよろしくね!★
- 2025/11/20 9:27
- 符亀
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- 【第2章】ジェントリアン 制作記【第2章 盛り上がってしまったライフすごろく】
- どうも、紳士です。また間違えました符亀です。ゲムマ2025秋の新作、他人を進ませる紳士なすごろく「ジェントリアン」の制作過程での悪戦苦闘をまとめた記事、第2弾です。前回は、久遠堂さんの「テオフィールの猫」から前作「エンジェリアン」と本作「ジェントリアン」が生まれた過程を述べました。今回は、その「Fw: Re: テオフィールの猫」として生まれた試作品と、それをこねくり回した悪夢の試行錯誤についてまとめます。 ・ライフすごろく(黄金期の春)まず、4月27日の試遊会中にテストした、ver. 1について。その場で付箋に丸書いて作った試作品すぎる試作品だったのと、引っ越すときに捨てたのとで、正確なルールを記載するのは困難です。覚えている範囲で書くと、・ゴールしたら勝ち・体力制で、体力が無くなったら一時的にコースから消える・1〜5マス進める・山札から数字が書かれたカードが毎ラウンド1枚めくられる・進みたい数字を宣言し、進む (この後、カードの数字と進んだマス数の差分だけダメージを受ける)・他の人が宣言したのと同じ数字は宣言できない・マスの効果で、体力が増減したり前後に進んだりする・コースから消えている人は、最初にトークンを置く・コースから消えている人がいる時、別の誰かの体力が0になったら、その人と消えていた人のコマの位置が入れ替わる (消えていた人の体力が初期値に戻って復活する)というルールだったはずです。 その他、「進んだマス数 (1〜5) をトークンでメモしておいて、全部使ったら毎ターン1ずつ減る」みたいなマジでいらないルールもあった気がしますが、まあそんな感じでした。要は、「体力を管理し切ってゴールを目指すか、いいところで死んで入れ替わるか」というゲームでした。 このテスト、盛り上がったんですよ。盛り上がっちゃったんですよ。 とにかく、「ここはいったん死んどくか」「うわもう死ねねえじゃん」「ちょっと殺すの早かったかも」みたいなパワーワードが飛び交い、なんかもう今日これが一番面白かったんじゃないのってぐらい盛り上がりました。もう秋のゲームは決まったなと思い、ゲムマ春の準備に集中することにしました。 ・ライフすごろく(混沌期の夏)で、ゲムマも終わった6月上旬、ExcelとWordで作った比較的マシな試作品を用意して、秋向けのテストプレイ会に臨みました。 ご丁寧にサマリーも作っているので、変更点がわかりやすい この時の変更点は、以下の通りです。・「進め↔︎戻れ」の無限ループを生みうる移動マスを削除・「前の人から何マス進むか決めて、後ろの人から動く」方式にし、前の人の方が自由度が高いが読みきれないように・進めるマス数の選択肢が4択に減る 試したところ、確かに命のやり取りは面白い。ですが、結局「いいタイミングで死んで良いタイミングで殺したヤツがぬるっとゴールする」ゲームになっており、最後の2〜3手番しか意味のないゲームになっていました。かといって、じゃあそこだけを取り出すとすると、すごろくっぽくないし面白い命のやり取りが消えてしまう。ん?これ何が悪いんだ? ・破滅と一筋の光そんなわけで、ここからは怒涛の試行錯誤が始まりました。コースや進むマスのバランスでなんとかできるか。無理だ。モノポリーのように、ぐるぐる回って得点を稼ぐ形式にするのはどうか。これもダメだ。4日連続でテストプレイしてみよう。うん、2日目で協議終了したしボコボコに言われたから根本からイジらなきゃだめだな。やっぱ命のやり取りこそが面白いんだからそこに注力しよう。うん、最後ゲーすぎるけど一番感触はいい。 そんなこんなで、気づけば10回目のテストプレイ会に向かっておりました。この頃は、最初の「体力制のすごろく」で「ゴールした人が勝ち」というシステムで行くことに決めていました。フレーバーのテストも兼ね、いったんイラストを描いてテストプレイ会に向かいました。 体力を存在強度と見立て、なくなると爆発して並行世界に飛ばされるSFテーマにしようとしていた。ぶっちゃけ、GQuuuuuuXの影響を受けすぎている。 そこそこ盛り上がりはしたものの、残念ながら感触は悪く、さあどうするもんかと感想戦が始まりました。そこで、ゲンゲゲームズのイリュージョンさんがこうおっしゃりました。「結局、『ゴールすれば勝ち』だと、最後だけで勝負が決まるのでそれまでが無意味になる。何か積み上げるものがほしい。」 う〜ん、まあそれはそうなんすけど、体力とそれとの2パラメータあると要素多いかなって。かと言ってモノポリー形式はもう試してますし。「ゴールしたら得点デカいけど他の要素で勝ちきれないかも」みたいな形式がいいんでしょうけど、それにしても体力との兼ね合いがなあ。いっそ体力の残量をスコアにしちゃうか?う〜ん。 そんな感じで煮え切らない返事をして、帰りの電車に乗り、寝過ごさないように頭を回していてふとヒラメキました。体力、いらなくね? この頃には本作の軸を体力制だと決めつけていましたが、冷静に考えると、それこそが「最後に復活すれば勝ち」という状況を作っている病巣なのでは?じゃあそれを切除して、空いた枠に得点要素を入れればいいのでは? いけるのでは? ・言い訳タイム文章でまとめていると「それぐらい自分で思いつけや」感がありますが、違うんですよ。私は古いゲームデザイナーなので、「ゲームのやらせたい体験を研ぎ澄ます」ような形でブラッシュアップしようとするわけです。で、このときの「やらせたい体験」は「命のやり取り」なので、それを消し去るとか本末転倒なんですよ。普通は。テストプレイヤーの意見を聞いてゲームの軸を変えてるようじゃね、良いゲームなんかできないんですよ。普通は。 なんですけども、今回はそれが良い感じにハマりました。その理由として、制作中に「実はやらせたいこと」が生まれていたこと、それを得点制で表現できたことがあると思います。 どういうことか説明します。本作で迷走しまくっている中で、私は悟りを開いていました。嘘です、ただレベルアップしただけです。そこで至ったのが、ゲームとは結局のところ、「やらせたい行動をとってくれた人を褒める」装置なのではないか、という仮説でした。そして、すごろくにおいては、それが「いい位置どりをした人が勝つゲームである」という形で現れるのではないかと考えていました。 そして、この「いい位置どりをした人が勝つゲーム」という理想に、真っ向から反していたのが「体力制でコースから消えたり現れたりする」ギミックでした。だって、位置どり関係なくなるもんね。 という訳で、体力制という悪は消え去り、得点制のすごろくが生まれました。また、いい位置どり、すなわち「先に進みたいがある程度は後手でいたい」の表現として、コースを構成するカードをチェックポイントとし最後尾に得点を与えるギミックや紳士というフレーバーもとんとん拍子で決まりました。読者が知りたいのここの着想だろなんで簡単に思いついちゃうんだよ。 本作のもう1つの特徴である「他人を進ませる」ギミックも、モノポリー式のときに試していたので再利用できました。ここ伏線として書いとけよお前いま初出しすんなよ。 そんなわけで、ついに「ジェントリアン」らしき形のゲームが出来上がりました。これにて完成!この連載も終了!!とはいかず、最終回の調整編へと続きます。なんせ、「ジェントリアン ver.1」から「ver.10」までファイルがあるので、このあと少なくとも10回はテストしているからです。じゃあそこも記事にして元取りたいよね!あ、「ver.7.1」なんて名乗るふざけたファイルもあったので、少なくとも11回、でした。訂正してお詫びいたします。ちなみに、イリュージョンさんのお言葉をいただいてから「ジェントリアン ver.1」というファイルを作るまで、テストプレイ会に7回行ってるそうです。試遊会とかで「30はいってないっすけど、20回はテストしましたんで」とかほざいてたんですけどね。これ30いってますね。その「7回」の1回。実際のツイートはこちら。この時の弱音はこちら。 ・宣伝タイム最後に宣伝タイムです。ゲムマ2025秋では、土-N11で出展いたします!新作は、得点トラックがすごろく状になっているゲーム「超超市場」です。これゲンゲゲームズさんか。 改めて宣伝タイムです。われわれ符亀は、土-P26で出展いたします!新作の他人を進ませる紳士のすごろく「ジェントリアン」などを頒布します。セット割引もあるので、ぜひご予約をお願いいたします。 「テオフィールセット」ってなんだよ状態な人は、第1章を読もう! 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
- 2025/11/15 21:00
- 符亀
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- 「ジェントリアン」説明書 & Rulebook
- 皆様こんばんは、符亀と申します。今回は、ゲームマーケット2025秋の新作、「ジェントリアン」の説明書を公開いたします。火曜日に入稿したばかりの、出来立てほやほやの可愛い男の子です。英語版も同時に入稿したので双子です。愛でてあげてね。 ・日本語 ・English では、宣伝タイムです。われわれ符亀は、土-P26で出展いたします!新作「ジェントリアン」や過去作の予約は、こちらからお願いいたします。セット割引もあるよ!ちなみに、まだ説明書が届いていないため、当日「ジェントリアン」が何個あるかはわかりません。予約、しよう! 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
- 2025/11/13 22:00
- 符亀
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- 「ジェントリアン」Q&A
- このページは、「ジェントリアン」のQ&Aページです。英語の説明書も添付している作品ですが、このページは日本語のみで記述しています。申し訳ございませんが、読みやすい言語に翻訳してご覧ください。 ・コマの移動についてQ. プロットカードの置いた数字ぴったり進む必要がありますか?例えば、プロットカードの「2」に置いたが、1マスのみ進むことはできますか?A. できません。置いた数字と同じだけ進む必要があります。ただし、そのマス数を進むとゴールを行き過ぎる場合のみ、ゴールマスで止まってゴールします。 Q. プロットカードに紳士コマを置いた後、移動することも移動させることもせず、その場に留まることはできますか?A. できません。 Q. 帽子コマを持っている、または挨拶マスに止まっているコマを移動させようとする (空打ちする) ことはできますか?A. できません。自分以外は「移動させられない」人のコマしかプロットカード上にない場合、自分のコマを進めるしかできません。 ・カードの獲得についてQ. カードを獲得するのは、「一番後ろのカードから最後に出た人 (= 最後尾の人)」ですか?A. いいえ。その人が「移動し終えたタイミングで最後尾の人」です。この移動中に他の人を追い抜いた場合、この「最後に出た人」はカードを獲得できません。 Q. カードの獲得条件を満たした場合、カードは獲得しないといけませんか?A. はい。カードの獲得は必須です。 Q. 一番最後のカードにまだ人がいる状態で、最後から2番目のカードから人がいなくなりました。つまり、最後尾の人とそれ以外の人とで、カード1枚分以上の差がつきました。このとき、最後から2番目のカードは誰かに獲得されますか?A. されません。 Q. 2枚以上同時にカードが獲得されるときはありますか?A. あり得ます。その場合、2枚ともを同時に、同じ人 (そのとき最後尾の人) が獲得します。 Q. ゲーム終了時、獲得されていなかったカードはどうなりますか?A. ゲームの終了と同時にカードの獲得条件が満たされた場合、そのカードは獲得されます。それ以外のカードは、誰も獲得できません。 Q. じゃあゴールカードの1つ前のカードは獲得されないんじゃないですか?A. ゲーム終了時、コース上の全ての紳士コマがゴールカードにいると、獲得されます。試遊 (短縮ルール) だと、15%ぐらいの確率で獲得されました。 ・帽子コマについてQ. 帽子コマの獲得条件を満たした場合、帽子コマは獲得しないといけませんか?A. はい。帽子コマの獲得は必須です。 Q. 他の人のコマを動かしてゴールさせた場合、帽子コマは獲得できますか?A. はい。紳士コマをその動かした人に渡し、ゲーム終了時の位置に応じた得点を与えます。 ・さいごにQ. このページを読んでも〇〇がわかりませんでした。A. 説明書記載の連絡先まで、ご連絡いただけますと幸いです。
- 2025/11/11 18:54
- 符亀
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- コロナ禍後5年分の出展者情報リストを公開します
- 皆様こんばんは、符亀です。今回のゲムマ、新作やら出展者のリストが複数あがっていますね。そんな訳で、私も過去11回分、コロナ禍後の出展者情報をまとめてみました!せっかくなので、一般公開いたします!以下のリンクからご覧ください!!https://docs.google.com/spreadsheets/d/1AAU9BqG3kMlwuUS0DB8NqVgeqgYSZhdH/edit?gid=1504841740#gid=1504841740 今回のリストでは、ブース番号と出展日、そして過去10回に出展していたかを見ることができます!特に、過去に出展していたかの一覧データは、おそらくここにしか無いでしょう。初出展を探す際、皆勤賞の人を探す際などにお使いください。 作成者権限で、ウチのブースだけリンク付きです。讃えよ。 なお、この過去の出展の有無を調べるため、全角半角の表記揺れは統一して処理できるようにしております。そうしないとグループSNEが初出展になってたからね。あと、空白の有無についても統一して処理しております。 地味に手が掛かっておりますので、ぜひ皆様ダウンロードしていい感じにお使いください! あ、あともしよければ私のサークルページも見ていってください!土曜日のみ、P26にて出展します!あと、もしよろしければ私の新作のページも見てってください!紳士テーマの、他人を進ませてもいいアブストラクトなすごろくゲームです!あとあと、私の𝕏とか、予約フォームとか、それからそれから、えーとえーと…振る舞いが紳士じゃなくなってきたのでやめます。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。 ※当日23時30分追記Cygnusさんが、本スプレッドシートのデータを使って「2025秋に出展していない人も、過去の出展回を一覧で見られるシート」を作成されました!そちらもご覧ください!https://docs.google.com/spreadsheets/d/1-ptF5MabPwcpMXRthRLkdvgYf2-88Ajz/edit?gid=1304754926#gid=1304754926 ※翌日9時30分追記「私はもっと出展しているはずです! → その回は合同出展でした」のパターンが多かったので、そういうパターンにも対応しました!具体的には、「今回の名義を過去の出展名が完全に含んでいる」場合のみ、過去の別名義もヒットするシートを作りました。 (「2025秋 集計 包含対応」)例えば、今回「符亀」で出展している場合、過去の名義が「符亀」でも「符亀 × Hugames」でも〇扱いになります。これにより、「今回は単独だが、以前に連名で合同出展していた」場合は、より正確なデータが拾えます。「今回が合同」「合同時に名前を混ぜたり特別な名義を作った」場合は無理です。前者は、前の時の名義を今回に紐付けできないためです。後者は、普通に調べきれないためです。ちなみに、この対応により初出展扱いが1%減り、皆勤扱いが1%増えました。イエーイ。 ※翌日12時追記2つ更新しました。1つ目は、上記の包含関係を反映したシート「2025秋 集計 包含対応」に、「完全一致との差分」列を追加しました。これにより、「L.A.G.Craft」さんと「.A」さんのように、他のサークルさんの名前を誤って〇扱いしているっぽい事例を見つけやすくなりました。見つけやすいだけでデータはいじってないです。2つ目は、カタカナとひらがなの表記ゆれに対応しました。この理由は、この表記ゆれが何故か「2025秋 集計 包含対応」シートでのみ別扱いされており、「部分一致も含むのに、完全一致のみより〇が少ない」というエラーが見つかったからです。(つまり、1つ目の改修のおかげで見つかった不具合をつぶしました。)これにより、データの正確性が増したと思います。その他、細かい修正 (数字のみ名義のサークルが一部エラー扱いされていたところなど) を行いました。
- 2025/11/9 21:00
- 符亀
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- 【第1章】ジェントリアン 制作記【Fw: Re: テオフィールの猫】
- どうも、紳士です。間違えました符亀です。ゲムマ2025秋の新作、他人を進ませる紳士なすごろく「ジェントリアン」ですが、私史上で最も完成までに時間をかけた作品です。ようやくカードを入稿し、時間も余裕もできたので、ここでこれまでの悪戦苦闘をまとめようかと思います。ぶっちゃけコンテンツ化して宣伝に使わんと元が取れん。なお、説明書はまだ入稿してないので、本当に余裕があるのかは微妙だったりします。ハッハッハ。 全部を書くと長くなるので、適当なところまで書きます。何回の連載になるのか。ゲムマまでに終わるのか。 ・テオフィールの猫まず、本作の着想元をお話しします。 本作の元ネタは、久遠堂さんの「テオフィールの猫」です。ダウト系のゲームで、猫の「毛の色」「目の色」「しっぽの長さ」が全て異なるカードだけを出せますが、バレなければ出せないはずのカードを出してもOKです。 これ、説明も簡単だしカードは数字も言語依存もなくてシンプルだしオシャレだしで、すごく良いゲームなんですよ。ただ、手札を出し切れば勝ち系のダウトの宿命として、「最後の1枚が嘘をつかなくても出せるやつ」だけが勝てる仕様になっています。なので、最後だけ急に運ゲーになってしまう。手札出し切り系ダウトの中でトップクラスの作品だとは思うのですが、だからこそジャンルの限界のようなものを感じてしまいました。 なお、ゲーマー目線だとこういった感想も生じますが、シンプルなブラフゲームとして「テオフィールの猫」は名作だと思います。そうじゃないと「ジャンルの限界」みたいな書き方しませんよ。 ・Re: テオフィールの猫そんな訳で、「手札を出しきる以外の勝ち筋を目指すダウト」を作ろうとしました。その結果生まれたのが、・手札から1枚を裏で伏せて得点化するゲーム・カードには「1、2、3、4、-1」のどれかが書かれており、それがそのまま得点・この時、何を伏せたのかは宣言しないといけない・宣言できるのは、「1か2か3」だけ、かつ前の人が言った数字以外の2つだけ・宣言が嘘だと思ったら、ダウトを宣言し、伏せていたカードを表にさせられる・宣言と伏せていたカードが異なれば、ダウトを宣言した人がそのカードをもらうというゲームでした。さっそく試作品を作り、意気揚々と某有名デザイナーの方々にテストプレイしていただきました。当時の試作品データ。もう20ヶ月も前の話なんすかこれ。 その結果ですが、まあゲームにはなっていたものの、「4や-1を引けないと気持ちよく嘘をつけない」などの問題点がありました。何より、ゲーム自体に面白さを生む機構が足りず、伸びしろがなさそうでした。なので、とりあえず塩漬けにして様子見しました。幸いにも5月には「フォッシリアン」の原型ができたので、その秋に出すゲームまでは決まっていましたからね。まあ一旦いいや気長に育てよう、とか考えていました。この頃は余裕があったねえ。 ・Fw: (/Re:) Re: テオフィールの猫こんな流れとは全く別の話として、当時、「符亀っぽくないジャンルで符亀ゲーを作る」ことに取り組んでいました。「符亀ゲー」という言い方はアレですが、私の作るゲームは「シンプルなルールなのに難解でクセが強い」と評価されており、ある種のブランディングになっています。というか「ミニマリアン」シリーズに至っては自分から「シンプルなルールなのに難解」を名乗っています。クセの強さについては、そんなにか?と思っていますが。 とはいえ同じことばかりやってると芸がないので、この1年ほど、ブランディングの中で幅を出せないか取り組んでいました。その1つが、戦略性を出すのが難しそうなジャンルで、シンプルながら考える価値のあるゲームを作るという挑戦でした。数多の挑戦を繰り返しましたが、この標的の1つこそ、「ジェントリアン」のジャンルである「すごろく」でした。 そして、ある時ヒラメキました。「あの昔作って寝かせてたダウトゲーの『前の人が言った数字は選べない』システム、すごろくと相性よくね?」と。「あいつの進みたいマス数とオレの進みたいマス数が違うけど、邪魔するためにその数字言うの?」みたいなジレンマ、よくね?と。 というわけで、2025年4月27日、ゲムマ2025春の試遊会である「水道橋ボドゲ会」にて、このシステムを盛り込んだ試作品すごろくをテストしてもらいました。なお、この記事の原稿を書いている現在は、ゲムマ2025秋向けの「水道橋ボドゲ会」からの帰路です。丸半年かかっとるやんけ。 こうして、「テオフィールの猫」から生まれたブラフゲー (未完) のギミックを流用し、「ジェントリアン」の原型は生まれました。使い回しのことを「Fw (転送)」と表現するな。このすごろくがどんなゲームだったのか、そしてそれがどのように「ジェントリアン」になったのかは…長くなってきたので次回にしましょう。 ちなみに、このギミックの流用が決まった瞬間、塩漬けされていたブラフゲーは完全に息を引き取りました。誰かこのアイデアを復活させてくれるネクロマンサーがいれば、ぜひ蘇生させてあげてください。連絡をくれれば宣伝します。 ちなみにちなみに、このメインギミックを抜かれて骨と皮だけになったブラフゲーに「トリックテイキング」という肉をミチミチに詰めたのが、ゲムマ2025春の「エンジェリアン」だったりします。だからそっちの箱裏には「Re: Re: テオフィールの猫」って書いてあるんですね。半年ぶりにネタバラシすな。とってもわかりやすい系統樹 ・宣伝タイム最後に宣伝タイムです。ゲムマ2025秋では、土-U30で出展いたします!新作『カクテルポーカー』についてはサークルカットをチェックだ!まだ入稿できてないからゲムマブログには情報ないぞ!ウチより遅いトコいて嬉しいね~。これ久遠堂さんか。 改めて宣伝タイムです。われわれ符亀は、土-P26で出展いたします!新作「ジェントリアン」や、同じ元ネタの「エンジェリアン」などを頒布します。なお、この2作をまとめて予約していただけるとセット割引をいたします。流れを知らないと意味不明なセットの名前 最後までお読みいただき、ありがとうございました。 Re: 久遠堂さんチェックしていただきありがとうございました。
- 2025/11/6 19:45
- 符亀
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- 23日 (日) に、水道橋で試遊&販売会へ参加します!
- 今週末23日 (日) に、サークル713さんとBG-Factoryさん主催の試遊&販売会が開催予定です!この記事では、その会自体と、参加サークルおよび遊べる作品の紹介をいたします。 皆様こんにちは、符亀です。ゲムマ2025秋も近づいてきまして、23日締め切りのサークルカットも投稿され始めましたが、いかがお過ごしでしょうか。私は、サークルカットノータッチで主催でもないイベントの宣伝記事を書いております。優先順位の概念がないのか? というわけで今回は、今週末に迫った試遊&販売会、「水道橋ボドゲ会」のご紹介をいたします! 【会について】23日 日曜日の13時から18時まで、7サークルの9作品が試遊できるイベントです。(17時から18時は予備時間です)主催がタイムスケジュールを組んでくれる (らしい) ので、気軽にたくさん遊べそうですね! 会場は、水道橋の「東口改札」から徒歩3分です。イベント公式ページ記載の住所を下に貼り付けておきます。主催の縁でオフィスを借りてるから会場名の記載がないねんな。わかりにくいねんな。スクショどーん。引用元は公式twipla。 参加費は500円です。安いぜ! 18時から19時までが販売タイムで、ここの参加費は無料です!さらに、試遊参加者の皆様には500円分のクーポン券が付いてくるので、試遊も実質無料です!! このように、お安く気軽にゲームが遊べ、購入までできちゃうのが、このイベントの特徴です。 【遊べるゲーム】では、いよいよ遊べるゲームを紹介していきましょう!(敬称略)順番は公式twiplaの順番です。たぶん参加申請順です。ウチが最後なので。 ・ぺたたきゴリラ (サークル713)吸盤のついたプラスチックの棒「ぺたたき棒」でカードを取る、サークル713さんのゲームです。ゲムマ2025春で頒布されたゲームです。30種類以上のゲームが遊べるらしいです。すごいですね。ちょうど先週の金曜日に、「ラヴィット」で紹介されたみたいです。すごいですね。なお、「ぺたたき棒」だけ出来ていた頃にテストプレイ会で遊び、「ゴリラテーマでよくないですか?」「『今度のゴリラは道具を使う!』でいいじゃないっすか」と言ったのは私だったりします。すごいですね。 ・ガーデンライン (サークル713)花壇に並んだ花に数字を書き、その数字をサイコロで作ってビンゴを狙うゲームです。ゲムマ2025春で頒布されたゲームです。数字を作るのは親プレイヤーで、かつ数字の調整をするには減点を食らう必要があるので、いかに欲しい数字を他人に作らせるかがポイントです。また、自分が数字を書いて作る花壇は他人のものなので、いかに嫌らしい花壇を作って他人に減点を強いるかもポイントです。 ・エレメンタル・アカデミー (BG-Factory)資源を集めて精霊やフェアリーを召喚し、成績を上げて卒業を目指すゲームです。ゲムマ2025春で頒布されたゲームです。(ここから私が試遊していないゲームたちになるので、ゲムマブログから読み取れる範囲で書いていきます。)資源がある限り行動し続けられるので、消費する資源と永続の資源を組み合わせ、どの順番でコンボしていくかを考えるのが楽しい、らしいです。私は遊んでいないので正直分かりませんが、知り合いの有識者が絶賛していたので面白い気がしています。そういうのを試遊してみるのがこのイベントの醍醐味よな! ・ぱぴぃ☆すたあず (ひよぺん幼稚園)1トリックで2巡カードを出すトリックテイキングです。ゲムマ2025春で頒布されたゲームです。カードに書かれた数字 (アピール値) の合計が一番大きい人が得点をもらい、3ラウンド終わった時に一番得点を稼いだ人が勝ちです。一部のカードには出すための条件があり、上手く条件を満たせる組み合わせで出してアピール値を稼ぐことが重要です。重要なんでしょう。また、アピール値は小さくなりますがカードを裏で出すこともでき、条件を満たせないカードを捨てたり、数字の計算を狂わせるかけひき要素もあります。あるんでしょう。 ・パテント (トリガーゲームズ)金で進むすごろくです。ゲムマ2022春で頒布されたゲームで、このサークルさんの代表作のはずです。サイコロを振り、出た目を競って進みます。止まりたいマス、止まりたくないマスがあるので、行きたいマスを目指すか、お金を温存するか、とにかく進むか、選択が迫られます。なお、古いゲームなので公式ページの画像が消えています。イベント当日、現地で現物を見ようぜ! ・QUWON (reici toybox)2人用の対戦ゲームで、カードを出し切った方が勝ちのゴーアウト系ゲームです。ゲムマ2025春で頒布されたゲームです。5枚ずつカードを引き、先攻からより強いカードを出し合って、カードがなくなることを目指します。カードには効果があり、上手く自分だけが多く出せるような出し方を目指すのがポイントのようです。InstagramとTikTokにルール動画があります。私は両方アカウントがないので見られない…と思いきやTikTokの方は見られました。でも大丈夫、イベントに来れば本人から説明してもらえるよ! ・どすこい!押相撲さん (2525Games)2人用の対戦ゲームで、将棋のようなアブストラクトです。ゲムマ2025春で頒布されたゲームです。力士コマを動かし、相手のコマを土俵から落として数を減らすのを目指します。なお、力士コマは合体させることもでき、合体するとパワーが増して落とされにくくなります!合体する力士ってなんだよ。木材製の豪華なゲームなので、ぜひイベントで現物を触ってみてください! ・シリアリアン (符亀)ウチのです。久々に推測じゃなくて事実が書けるぜ!ちなみにゲムマ2023春に頒布されたやつらしいです。カードが12枚しかないトリックテイキングで、カードが足りないので使いまわしてもらうのが特徴です。じゃあカード足せよ!獲得したカードが3枚になると脱落ですが、その3枚が連番だと特殊勝利できます。そのせいでプレイ時間が3~15分。イベント当日は、サクッと特殊勝利して2作目の時間を確保していただけますと幸いです。すごろくやさんからもリメイクされたウチの代表作、このゲームでしか遊べない体験ができますので、ぜひ試遊してみてください。 ・レイリアン (符亀)こちらもウチのゲームで、2人用のチェス系アブストラクトです。ゲムマ2024春に頒布した作品です。最初から盤面にあるコマが2枚ずつ、持ち駒が5枚ずつというミニマルなゲームで、キングを取る以外にも、持ち駒を全て置き切っても勝てるのが特徴です。また、コマを移動するときに移動先のコマに描かれた線路の方向に追加で移動でき、なぜか自分のコマの線路は自分のキング側に向いているので、置き切ろうとすると自爆しかねないのがジレンマを生んでいます。こちらも、将棋のトロだけ味わえるような独特のプレイ感がありますので、ぜひ体験してみてください! 以上、9作品が遊べるイベントとなっています!最後に公式twiplaのリンクを貼っておきますので、ぜひ参加登録をお願いいたします!あ、ウチのゲームはボドゲーマさんで通販委託中なので、どうしてもイベントに来られない方はそちらでお求めください。他の人のゲームは通販やってるか知らないので、自分で調べてださい。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
- 2025/8/19 12:01
- 符亀
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- あがらせるゴーアウト「バーグリアン」【過去作広報キャンペーン3】
- 皆様こんばんは、符亀です。「新作の通販がむっちゃ調子いいのに旧作が動いてないから広報しようキャンペーン」、略して「旧作広報キャンペーン」の第二弾です。第一弾はこちらから、第二弾はこちらからどうぞ。ちなみに、これを書いている現在、新作「エンジェリアン」の通販は売り切れ中です。補充しろ。 第三弾は、現在ブームなゴーアウト (手札を出し切ったらアガリ系) から、他人にあがらせるゴーアウト「バークリアン」をご紹介します。他人にあがらせる…じゃあゴーアウトじゃねえじゃん。 【ゲーム概要】盗賊団テーマの、3〜5人用ゴーアウトです。プレイヤーは盗賊団のメンバーとなり、カードを出して次の盗み先を決めます。カードを出し切った人がリーダーとなり、その人が最後に出したカードのマークが盗み先となります。リーダーになれば報酬がもらえますが、いっしょに盗みに入った子分にも分け前がもらえます。さらに、リーダーには、自分より弱い子分に報酬を分けてやる義務も生じます。リーダーとなって報酬を独り占めするか、あいつをリーダーに仕立て上げて分け前をいただくのか、手札をコントロールする詰将棋系ゴーアウトです。 【コンポーネント】3種類のマークと1ー10の数字が書かれた、計30枚のカードを使います。マークは「銀行」「宝石店」「博物館」の3種類で、盗み先を表します。「博物館」のサモトラケのニケっぽさとミニマルさの両立をがんばったアイコンがお気に入り。数字は、まあ主張の強さとか勢力の強さとかそういうのを表してるんじゃないっすかね。よくわかんないです。 また、それとは別に、カードの出し方と得点計算の方法が載ったサマリー、および得点管理用のカードが1人1枚ずつ入っています。サマリーに得点の単位の表記揺れがあるのは秘密。 【ゲームの流れ】カードを6枚 (5人プレイ) か7枚 (3〜4人プレイ) 配り、5枚を選んで残りを捨てます。その後、5枚のうち「一番数字が大きいカードを表向きで場札に」→「残り4枚から好きな1枚を左隣に渡し」→「もらったカード以外の3枚を場札として表向きで公開し」ます。要するに、4枚の公開された場札と、1枚の右隣から押しつけられた手札とになるように準備します。 準備ができたら、まずスタートプレイヤー (最初にカードを出す人) が自身の場札から1枚 ( ① ) を出します。次の人は、A. ①と同じマークのカードB. ①より大きい数字のカードC. ①と異なるマークのカードを、1種類1枚ずつ計2枚のどれかを、自分の手札か場札から出せます。この時、自分の出したカードがどれか分かるように、自分の前に出してください。なお、出せるなら必ず出さなくてはならず、パスができません。 これを、誰かの手札と場札が全て無くなるまで繰り返します。全て無くなった人が今回のリーダーに、それ以外の人は子分になります。 リーダーは、2点 (3人プレイ) か3点 (4〜5人プレイ) をもらいます。子分は、自身とリーダーの最後に出したカードに応じて、得点がもらえたりもらえなかったりします。・リーダーと同じマーク → 1点をもらいます。・リーダーより小さい数字 → リーダーから1点をもらいます。この2つは重複するので、最大で2点もらえます。逆に、5人プレイの時に誰よりも大きい数字であがったりしようものなら、リーダーになったのに1点を失います。盗賊ってシビアな世界なんですね。 相手のカードを見ながらあがるかあがらせるかを考える、詰将棋風のプレイ感が楽しめるゴーアウトです。ゴーアウトか? 【振り返り】ここからは、旧作の広報がゆえの振り返りタイムです。まず本作の評価ですが、「キレイにまとまっており、符亀入門にオススメ」「良くいえば適切な難易度、悪くいえば中途半端」という感じです。 本作は「ミニマリアン」シリーズの3作目ですが、前2作がシリーズの立ち上げ時にポンポンと出た企画なのに対し、こちらは1作目の頒布後に企画を立てた作品でした。なので、シリーズコンセプトが明確化してから作った作品であり、「ミニマリアンっぽいゲーム」を作ろうとして作った作品です。 そんなゲームを作ろうとしたとき、目についたのがゴーアウトというジャンルでした。カードを出すだけというシンプルなギミック、UNOや大富豪で認知度も高いジャンルということで、ルール量を減らしつつも突飛なことをするにはちょうどいいのではと思いました。 そんなゴーアウトで「兼ね」られそうなものの筆頭は、プレイヤーが出したカードでしょう。(「兼ねる」は過去記事参照)それを次のプレイヤーの制限だけでなく、得点計算にも絡むようにしよう。なら、あがった人以外も得点がもらえた方が、このゲーム特有のギミックを味わえる人が増えるな。じゃあ、あがる人の「あがり方」を他の人がコントロールするゲームにするか。 そういう流れで、本作のルールはできました。 本作の良かったところは、・あがるなら小さい数字であがる・あがらせるなら自分と同じマークの大きい数字であがらせるという、何を目指したらいいかが明確なところだと思います。配られた手札からどっちを目指すか決め、押しつけられたカードを処理しながらそこを目指す。前作「シリアリアン」の課題であった「何をしたらいいのかわかりにくい」点が改善されており、また負けないためではなく点数を稼いでどう勝つかを考えるゲームなので、プレイ感もポジティブになります。とはいえ、2つの目標のどちらを目指すかの選択や、達成できなそうなときの損切り、何より他の人のコントロールと、符亀ゲーに期待いただいているであろう戦略性は残っています。これらの意味で、自画自賛ですが完成度は高めの一作なのではと思います。 が、逆にいえば、間口が広いはずのゴーアウトなのに難しすぎるとも言えます。逆に、符亀ゲー愛好者には物足りない可能性もあります。少なくとも、「シリアリアン」よりブッ飛んではいないでしょう。なので、シリーズ全体を通してみると、地味な印象を与えかねない作品です。そういう意味では、3作目という味変タイミングでこれを出せたのは良かったかもしれません。味変の仕方がおかしい気はする。 適正な難易度なのか、日和っているのか、それともまだまだ人類には早いのか。ぜひ、皆様の目でお確かめいただけますと幸いです。 【宣伝】最後に宣伝タイムです。「バーグリアン」は、ボドゲーマさんで委託通販中です。実際、「ミニマリアン」シリーズを初めてやってみたいという方にはオススメな作品ですので、ぜひ。それかシリアリアンという劇薬からいくか。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
- 2025/7/6 19:00
- 符亀
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- 12枚のトリテ「シリアリアン」【過去作広報キャンペーン2】
- 皆様こんばんは、符亀です。「新作の通販がむっちゃ調子いいのに旧作が動いてないから広報しようキャンペーン」、略して「旧作広報キャンペーン」の第二弾です。第一弾はこちらからどうぞ。第二弾は、シンプルながら頭を使う「ミニマリアン」シリーズの2作目、12枚のトリテ「シリアリアン」をご紹介します。すごろくやさんからもリメイクされた、弊サークルの代表作です。次回以降は消化試合…ってコト!? 【ゲーム概要】3種類のスート (マーク)、1ー12のランク (数字) が登場する、トリックテイキングです。トリックごとに、そのトリックで出されたカードを1枚ずつ、場札として獲得します。そして2トリック目以降は、フォローできる (1人目が出したカードと同じスート) なら場札からも出せます。なお、フォローできるなら誰の場札からでも出せます。こうして場札をコントロールし、誰かの場札が3枚になった瞬間にゲーム終了。場札に応じた得点がもらえます。場札が3枚の人は0点です。なので、最後のトリックは負けましょう。と思いきや、3枚が連番のときは、逆に特殊勝利します。なので、連番が作れそうなら勝ちましょう。たった12枚のカードで宇宙が見えると評判 (?) の、新感覚トリックテイキングです。3年前のゲームが新感覚を名乗るな。【コンポーネント】カード16枚、うち4枚が得点記録用のカードです。ランクは1ー12で、つまり同じ数字のカードは存在しません。スートはランクを3で割った余りに対応しており、1余るものは小麦 (赤)、2余るものはトウモロコシ (緑)、割り切れるものはオーツ麦 (青) が割り振られています。 なお、連番になると図柄がつながります。オシャレだね。【ゲームの流れ】カードを配りきり、全て手札として持ちます。3ー4人用のゲームなので、手札は3枚か4枚です。1トリック目は、普通にマストフォローのトリテを行います。つまり、「1人目は手札から1枚出し、」「次の人は、同じスートのカードが手札にあればそれしか出せず、ないなら好きなカードが出せ、」「これを順番に全員が1枚出すまで繰り返」します。そして、カードの強さ順、つまり「フォローしていて数字が大きい人→フォローしていて数字が小さい人→フォローしていない数字が大きい人→フォローしていない数字が小さい人」の順で、このトリックで出されたカードから1枚を選びます。選んだカードは、自分の場札として置いておきます。その後、2トリック目を行います。2トリック目も基本的にはマストフォローのトリックテイキングですが、フォローできるなら誰か (自分含む) の場札からも出せます。説明書より抜粋 こうして「カードを出す→場札をもらう」を繰り返し、誰かの場札が3枚になったらそのディール (ラウンド) を終了します。そのタイミングで、・場札が2枚じゃない人:0点です。・場札が2枚の人:2枚のランクの差が大きいほど、得点がもらえます。(1ー3点)これを繰り返し、誰かが7点以上を取ったらゲーム終了。一番得点の高い人が勝ちです。 説明書より抜粋 ただし、 ・場札が3枚、かつ連番の人:7点をもらいます。→ 勝ちます。 なので、このゲームは「いい場札を2枚そろえて3枚目を取らないゲーム」ではなく、「他人の連番を是が非でも止めるゲーム」です。ときには連番リーチな人から場札を奪い、ときには手札の連番になるカードを出さないように場札から出し、ときには自分が3トリック目に勝って自爆してでも連番リーチの人に3枚目を与えない等々。まあ、あれです。がんばってください。 【振り返り】ここからは、旧作の広報がゆえの振り返りタイムです。まず本作の評価ですが、「悪手を避けるゲームすぎる」「兼ねるの良し悪しが詰まった1作」という感じです。代表作なんだからもっと良い感じに書けよ。 前回書いた通り、この「ミニマリアン」シリーズでは、松井優征氏の「兼ねる」をゲームの面白さ作りに活用することを裏テーマとしています。しかし、シリーズ1作目である「サイクリアン」では、想定通りの「兼ねる」を実現することはできませんでした。そのリベンジとして制作されたのが、この「シリアリアン」というわけです。 では、何と何を兼ねさせるのか。そこで目を付けたのが、トリックテイキングでした。トリックテイキングでは、基本的にはトリックごとに、1人1枚ずつカードが出されます。出されたカードは、勝ち数を数えるため、勝者が1山に重ねて取るパターンが多いです。 この「取られて消えるカード」に、何か役割を持たせられないだろうか。例えば、どれを取るかで点数が変わるようにしてはどうか。スートのセットコレクションもできるが、ランクに「トリックの勝敗決めのための強さ」以外の意味を与える形で、得点の要素を「兼ね」させられないか。取ったカードのランクで、なんらかの計算させるのはどうだろうか。足し算や掛け算では、ただ大きい数字を取るだけのゲームになる。割り算は計算が難しい。となると、引き算で差を出すのはどうか。引き算をさせるなら、取るカードの枚数は2枚にさせたい。では、3枚目を取った人は脱落させればいい。しかし、これだけでは、大きい数字と小さい数字の2枚を集めればよくなってしまう。逆に、差が小さいものを集めた時の特殊処理がほしい。いっそのこと、連番に意味を作るのはどうだろうか。連番を狙うと差が最小になって極端に不利になるので、そのリターンは大きくしたい。なら、「3枚を集める=連番じゃないと脱落」という極大のリスクと、「連番なら即勝利」の最強リターンをセットにしよう。 いや、「取られて消えるカード」と「得点計算用のカード」以外に、もう1つ役割を兼ねさせたいな。じゃあ、その場札のカードも出せるようにしちゃおう。ただ、なんでも出せるようだと自由度が高すぎるし場札の調整が簡単すぎるから、制限を設けよう。トリックテイキングらしく、制限はマストフォロー (同じスートしか出せない) でいいんじゃないかな。あ、でもそれじゃあ場札を出せる状況が少なすぎるな。ええい、じゃあもう誰の場札からでも出せるようにしちゃおう。説明書より使い回し このように、「シリアリアン」のルールは過去一カンタンに決まりました。テストプレイも何度かしてもらいましたが、変更したのは・カードを裏で取る (裏で取ったカードはゲームから消え、他の人から取られなくなる) 選択肢の廃止 (テストプレイをお願いし始める前の1人回し中にイラネーとなり削除)・「2枚のランクの差=得点」だったのを、順位に応じた得点に変更 (少しでも順位を上げた方が得になる仕様の方がいいのでは、という意見を受け)・連番は100億万点あつかいだったのを、勝利に必要な7点ちょうどにして一応負け筋を残す (得点を積み重ねる戦略にテコ入れ)ぐらいです。要するに、得点周り以外はイジっていません。最初からほぼ完全体でした。 理論と思い切りとが見事にハマったルールだったので、個人的に気に入っている作品の1つです。評価もいただけており、すごろくやさんからもリメイクしていただけました。すごろくや!?なんでお前が!? ですがまあ、今見ると思うところもあり。まず第一に、ゲーム性が「良手を打っても詰め切れないが、悪手を打つと即死する」なので、勝ちに行くなら安全択を取るべきなんですよね。なので、体験が「負けなかったから勝った」になりかねない。もちろん、そういう丸い手を打ち合うジリジリとした捌き合いを楽しむ人もいると思いますし、そういう人にはシンプルにオススメではありますが。なお、とある試遊会では、遊ばれた方から「これはシューティングゲームだよ」という評価をいただきました。なるほど、上手いこと言いますね。箱裏のProject code nameは「危機管理」です。プレイヤーに爆弾処理をさすな。 そしてそれに絡む話として、「とりあえずこれをしとけ」な手がない、というのも良くないですね。しいて言えば「デカいのと小さいのを押さえて3点取る」が鉄板ムーブですが、それすら他人の連番を防ぐためには投げ捨てないといけなかったり。全部の要素がキレイに絡まり合い、どの行動にもリスクとリターンが絡むため、逆にどの選択肢も検討すべき「選択肢」でしかない。「とりあえずお金生めるようにした方がいいよ」的な指針がないので、何をやったら何が起こるかを全部の選択肢に対して見積もる必要がある。なので、シンプルに難易度が高いうえ、自分の手が正しかったのかが得点という結果が出るまでわからない。言ってしまえば不親切です。 これ、私やゲームの弱点でもありながら、「兼ねる」自体の弱みでもあったのではと思っています。つまり、複数の評価軸が1つの選択肢に「兼ね」られているので、じゃあどうすりゃええねんとなりやすい。本来は、それぞれの評価軸に対し、プレイヤーが簡単に優先度を付けられる必要があったのでしょう。片方の評価軸で評価すれば基本的にいいが、たまに致命的なことが起こりうるのでもう片方も気にしておく、みたいなイメージです。 総括として、本作は「兼ねる」を裏テーマとしたシリーズの2作目であり、かなりキレイに「兼ねる」を体現したゲームであると言えます。その結果、たった12枚で出来ているとは思えない難易度とカチリとハマったルールから、高い評価をいただけました。ただし、「プレイ方針が立ちにくい」「悪手を避けるゲーム性」という、爽快感を生じさせにくい点に欠点もありました。これは「兼ねる」自体に内包されたリスクでもあり、つまりは「ミニマリアン」シリーズ全てがこの欠陥を抱えている可能性があります。他の「ミニマリアン」シリーズがこのリスクを克服したのかを楽しみにしながら、本連載の次回以降をお待ちください。それか今すぐ全作買って自分の目で確かめてください。 【宣伝】最後に宣伝タイムです。「シリアリアン」は、ボドゲーマさんで委託通販中です。トップ画像、ミスって印刷見本用の補助線が入ってるやつ挙げちゃったんですけど、これ修正できませんかね。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
- 2025/6/28 19:19
- 符亀
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- 10分でできる重ゲー「サイクリアン」【過去作広報キャンペーン1】
- 皆様こんばんは、符亀です。「新作の通販がむっちゃ調子いいのに旧作が動いてないから広報しようキャンペーン」、略して「旧作広報キャンペーン」の第一弾です。ぶっちゃけすぎだろ。 第一弾は、シンプルながら頭を使う「ミニマリアン」シリーズの1作目、10分でできる重ゲー「サイクリアン」をご紹介します。なお、新作の方はボドゲーマさんの週間販売ランキングで10位にランクインしたらしいです。調子よすぎだろ。 【ゲーム概要】線路が描かれたカードを並べて線路をつなげていく、パズルゲームです。4色の駅があり、自分の担当する駅どうしを一番長い路線で結べた人が勝利します。カラフルな線路が絡み合うことで、最終盤面がとても鮮やかになるのも特徴です。 カードを並べた時のイメージ画像。ど真ん中 (裏面の一部使用) 以外は実物で再現可能。 【コンポーネント】カード24枚、うち4枚が担当色のマーカー兼サマリーです。カードは45 × 90 mmの変則サイズであり、45 × 45 mmのマスが2つ分になっています。正方形のマスが1×2マス並んだ形なので、カードは横向きにも縦向きにも配置できます。どっちの向きで置いても線路がつながるようになっていますので、好きなように配置してください。最終的な目的である「自分の駅どうしがつながった長い区間」を作るため、どの向きでどこに配置するのかをじっくり考えてください。【手番にできること】本作では、1人ずつ順番に、手番を3or4周行います。手番では、手持ちのカード2枚のうちどちらかを、盤面に配置します。毎回2択から選ぶだけ!簡単!自分の線路が伸びるようにすればいいので、端っこの自分の駅から一番遠いところにもう1つの駅が来るような置き方をすればOKです。簡単!なお、カードを置く前に、自分の色の線路が描かれているカードを回転させられます。簡たえっ!? そう、本作では、カードが回転させられます。それによりダイナミックに路線図が切り替わるので、自分だけが得をするように路線図を書き換えてやるのがポイントです! …置いたやつを回転させられるなら戦略性もクソもねーじゃん!と思われた方。まず、回せるのは「自分の色の線路が描かれたカード」です。駅が描かれているカードには基本的に2色の線路が描かれているので、自分ともう1人とで利害を一致させれば、回されずにすみます。さらに、ゲーム開始時に自分の色の線路しか描かれていないカードも配られるので、絶対に動かされたくないところはそれを使えばロックできます。また、「回転中に他のカードにぶつかる場合は移動できない」というルールもあるので、挟まれたカードは動きません。なので、回転させたカードを挟み込むようにカードを置けば、回転したカードが動かないようにロックできます。 一気に変化する盤面と、その変化を防ぐロックとを考えながら、自分の路線が一番長くなる手を探す。これが、本作が「10分でできる重ゲー」と呼ばれる理由です。余談ですが、このキャッチコピーは、某所で試遊をしていただいているときに店員さんから「すごい!5分でできる重ゲーですね!」と言われたのが元になっています。5分で終わるわけがないので、時間だけ伸ばして使わせていただきました。なお、10分でも終わらないと思います。自称10ー15分ゲーなのに!? 【振り返り】ここからは、せっかく旧作の広報をするということで、今だから書ける本作の振り返り的なことも書いていきましょう。まず本作の評価ですが、「シリーズ1作目なのにやりすぎた」という感じです。広報の記事で書くことじゃなくね!? 本作、その前のゲムマで10作目記念かつ1作目でイラストをお願いしたPolygonotesさんとの合作という集大成な作品「皇継の書状」を発表して、もうあとは好きにやるか的な気分で作ったやつだったんですよね。その「好きにやる」の内容ですが、端的に言えば「理論でボードゲームを作る」こと、つまりは「こう作れば面白くなるはず」という理論を実験するようなボードゲームを作ることでした。 その「理論」とは、ネウロ・暗殺教室・逃げ若の作者である松井優征氏の「兼ねる」です。詳しくは氏が行われた講義のまとめを読んでいただきたいのですが、端的に言えば「複数の要素を兼ねることで、読者のコストを減らしながら面白さを濃密にする」テクニックです。 松井氏は、このテクニックを「防御力」、つまり「面白くなさを取り除く」ものとして紹介しています。ですが私は、「兼ねる」を、面白さを生み出す「攻撃力」のためにも使えると考えました。ボードゲームにおいては、特にです。というのも、ボードゲームの面白さを生む要素として、よく「ジレンマ」が挙げられます。この「ジレンマ」とは、極論すれば「あちらを立てればこちらが立たず」という状態です。そう、ある選択に複数の要素を「兼ね」させれば、一手に複数の観点からの「ジレンマ」が乗り、濃密な体験ができる。これが、私が「兼ねる」は「攻撃力」だと言う理由です。「ミニマリアン」シリーズの表テーマは「シンプルながら頭を使う」ですが、裏テーマはこの「兼ねる」です。正確にはもう1つ裏テーマがあるのですが、それは秘密です。 「サイクリアン」では、1つのカードに複数の線路を載せ、自分の伸ばしたい線路以外にも干渉することで、「兼ねる」を実現しようとしました。しかし、人間の脳には限界というものがあるため、他の路線まで見て最適な手を打つのは不可能でした。要するに、「兼ねる」に失敗しました。では、本作は失敗作なのでしょうか。私は、そうとも言えないと思っています。断言しろよ。その理由として、別の「兼ねる」が生まれたからです。 それは、時間差によるカードの役割の変化です。例えば、最初の手番で置いたカードが、終盤にもう一度そこまで路線が返ってくることで路線のハブになる。例えば、別の人が置いたカードが、いま見返すといい感じに回転して路線を伸ばせるところにある。このように、「そんなつもりがなかったのに!」が起こりまくったのです。こんな路線の再発見はヒラメキを生み、計画的に1本の路線を伸ばしている時とは比べ物にならないほどの快感を生じさせます。この快感を、カードをたった数回置くだけで生じさせる可能性がある。本作は、そんな奇跡を起こして脳汁を出させるゲームになりました。ヤバいやつじゃねえか。箱の下部のプロジェクトネーム欄にも、「奇跡生成器」と記載が。プロジェクトネーム欄ってなんだよ。 総括として、本作は「兼ねる」を裏テーマとしたシリーズの1作目でありながら、想定した「兼ねる」を作ることには失敗しました。怪我の功名として莫大な快感を生める可能性を孕みましたが、それを得るために、奇跡が起こっていないか目を皿にして探す全力投球が求められるゲームになりました。要するに、シリーズの目指していたものとはズレた、唯一無二のゲームではあるがハードルが高すぎる作品になってしまいました。あと、後手が有利すぎるというシンプルな欠陥もありました。 なので、本作は売る側としても厄介なやつでして。言ってしまえば、最近のゲームマーケットやその他イベントにはあまり持ち込んでおりません。だってどう売り込んでいいのかわかんねえし。わからなすぎて、こんな長文をしたためる羽目になってしまいました。これで「広報キャンペーン」って言ってるのどうかしてるよ。 【宣伝】最後にまともな宣伝をしときましょう。「サイクリアン」は、ボドゲーマさんで委託通販中です。現在残り1個です。急いでポチろう!注文され次第、追加納品します。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
- 2025/6/13 19:00
- 符亀
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- 「エンジェリアン」通販好評のお礼と、過去作ページ改修のお知らせ
- 皆様こんばんは、符亀です。ゲムマから早くも一月が経とうとしています。嘘です。20日は経ちましたけども。 この3週間、ゲムマ2025春の新作「エンジェリアン」をボドゲーマさんで委託通販していただいているのですが、ぶっちゃけ、売れてます。もっと言うと、売れすぎています。3週間そこいらで、ボドゲーマさんに委託している当サークルの作品で販売数1位になりやがりました。(6/8 0時追記:ボドゲーマさんの直近60日以内のトップセール商品BEST20にランクインしてました。売れすぎやろ!!!) 本当にありがたいことなのですが、こうなると逆に、過去作が売れてなさすぎだろという怒りも湧いてくるわけでして。というわけで、ここ数日は過去作の宣伝を頑張りたいと思っております。その投稿を𝕏にしてからもう3日も経ってるってマジっすか。 第一弾として、ゲムマの公式サイト上の「ミニマリアン」シリーズのゲームページを改修いたしました。具体的には、去年の不正アクセスにより削除されていた画像を復旧させました。遅え!!!これにより、今後の広報がやりやすくなるわけです。今後の広報の第一歩なわけです。マイナスをゼロに戻してドヤ顔してんじゃねえよ。なお、同じく委託をお願いしている「リーサルチェックメイト」は、今制作に使っているPCに画像を移していなかったので復旧できませんでした。カナシイネ。 という訳で、ボドゲーマさんに通販委託している過去作の方も、遊んでいただけますと幸いです。オススメは、弊サークルの代表作である12枚のトリックテイキング「シリアリアン」、および単純に出来が良くて気に入っている即死系チェス「レイリアン」です。あと「サイクリアン」のラスイチがお求めいただけると在庫補充できるのでオナシャス。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
- 2025/6/7 21:45
- 符亀
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- 4/25 ゲムマ直前試遊&交流会!@巣鴨・有明亭 感想まとめ
- 皆様こんばんは、符亀です。試遊会で遊ばせていただいたゲームの感想と、拙作「エンジェリアン」を遊んでくださった方々の投稿をまとめさせていただきます。今回は、有明亭さんで開催された「ゲムマ直前試遊&交流会!@巣鴨・有明亭」のまとめです。今期2回目やんけ。 ・遊んでいただいたご感想符亀さん(@Hu_games )の『エンジェリアン』をプレイさせていただきました。マストフォローのダウト要素を取り入れたトリテ。誰かがダウトを宣言するとトリックの点数計算が変わるので、ダウトするかしないかのバランスの見極めが悩ましいですねぇ〜。ことごとくダウトに失敗しました😂 pic.twitter.com/jzMqqKnn72— わぼちゃん@ゲムマ2025春【D11】 (@wabochan1222) April 26, 2025エンジェリアン符亀さん(2025春 土-K29)裏向きで出し、色も数字も何言ってもよいトリテ。基本的には大きい数字(同値は後出し)が勝つが、ダウトが入ると逆転が起こる(小さい数字が勝つ)ので、判断がとても難しいゲームだった。フォアシュピは大阪で参加されるそうなので、気になった方は是非。 pic.twitter.com/CrxqRNHLgX— ハイライフ@土G-11 (@Spieldisorder) April 27, 2025エンジェリアンの木ゴマ立派だね写真! 話を聞いただけでプレイできてないけど、かなり変なトリテ! おもしろそう。トリテ民は要チェックだ〜〜!! #ゲームマーケット2025春 https://t.co/7MOBm01Yjm pic.twitter.com/aUfgRjzDte— NEO枯山水|すてきな山 (@neokaresansui) May 3, 2025 ・遊ばせていただいた感想ハイライフさんの「ペイバック」だよ同数か連番で出せるゴーアウトで、自分の前にある、前の番で自分が出したカードより強いカードが出せるよ複数枚を同時出ししたら、1枚だけ残して、残りを隣の手札や場札に送るよ強い手札は妨害用に残すか、妨害を返すために残すか、駆け引きが新感覚で面白いね pic.twitter.com/Idn7mP4teU— 符亀@土K29 (@Hu_games) April 26, 2025AvignonGamesさんの「アル×ナイドッチ?」だよお題にYESで答えた人数を予想して、それ以下の数を予想した人は、その分コマを進められるよぴったりだとボーナスもあるから、ギリギリを狙いたくなるよ答え合わせした後、感想戦でもっと深掘りしたくなる、絶妙なお題設定がよく出来てるね pic.twitter.com/QByzCkebCG— 符亀@土K29 (@Hu_games) April 30, 2025AvignonGamesさんの「ポーズマニア!」だよお題を知らない人が、知ってる人の指示を聞きながら、それと同じポーズをとれたらクリアの協力ゲームだよただし、指示は「近づいてきたときのオオッ」と「離れたときのアー…」しかできないよ声を出すから嫌でも盛り上がる、ザ • パーティーゲームだね pic.twitter.com/i8EPkci1Ao— 符亀@土K29 (@Hu_games) May 1, 2025(写真を当日撮り忘れたため、後日別の試遊会で撮影した写真を使っています。) 行かない予定でしたが、なんか行けそうな気がしてきたのと職場から一番近い試遊会で行かなきゃ損な気がしてきたのとで、急遽参加してきました。そんなライブ感だけで生きてるから、まとめの投稿がこんなに遅くなったんですね。途中参加にも関わらず、いっぱい遊んでもらって遊ばせてもらってありがたかったです。味を占めて3回目も行くかも。 拙作にご興味を持たれた方は、ゲームページ、予約ページなどご覧いただけますと幸いです。説明書も、ゲームページにて公開中です。他の方のゲームに興味を持たれた方は、ぜひその方のページをご覧ください。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
- 2025/5/6 20:17
- 符亀
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- ビンゴカードを使った新しいゲーム(Vol.2-2)ができるまで
- 皆様こんにちは、符亀です。この記事では、新作のトリテ「エンジェリアン」…ではなく、なんかもう1個あーきっと.ゲームズさんのブースから出ることになった新作「ビンゴカードを使った新しいゲーム(Vol.2)」についてご紹介します。「なんか出ることになった」のあたりも、本記事で説明しようと思います。 ・制作経緯1ー新しいゲームVol.0ーまず前提として、「ビンゴカードを使った新しいゲーム(Vol.2)」は、その名の通り「ビンゴカードを使った新しいゲーム(Vol.1)」の続編です。そして私は、その初回のテストプレイを行った、つまりビンゴカードシリーズが世に出た瞬間に立ち合わせた人でした。その記念すべき瞬間は、去年4月の有明亭さんで開催された試遊会でした。一通り遊ばせていただき、食事休憩をしていた私に、同じく食事をしていたあーきっと. ゲームズさんが「すみません、せっかくなのでテストプレイしてもらっていいですか?」とお声がけしてくださったのがきっかけでした。きっかけだったと思います。どっちもそのことを投稿してないせいで今では史料がないのですが、たぶんそんなきっかけだったのでしょう。そこでVol.1-1を遊ばせていただき、ビンゴカードをコンポーネントとして使う発想に衝撃を受けました。ゲーム自体は、初回だったのでまだ荒削りだった、だったはずです。たぶんそう。あやふやな記憶で他人のゲームをディスるのよくないと思うよ。それもそう。ですが、既にビンゴカードを使う意味がちゃんとありつつも新しい体験が生まれていて、その日一番面白かったんじゃないかレベルで感心いたしました。そっちはちゃんと覚えています。 ・制作経緯2ー新しいゲームVol.1 afterー時は半年流れ、10月26日。私は、完成した「ビンゴカードを使った新しいゲーム(Vol.1)」とあーきっと. ゲームズさんに再会しました。その試遊会の後、あーきっと. ゲームズさんを含む数名の制作者で夕食をとることになりました。そこで、あーきっと. ゲームズさんとジャンル化の話をしました。この「ジャンル化」の話とは、要はフォロワーとなる誰かが同ジャンルを冠する作品を作ることで、ゲームに新たなジャンルが生まれ、1作品目がその元祖となる。そういう話です。このジャンル化の文脈において、「ビンゴカードを使った新しいゲーム(Vol.1)」はその元祖になりうる作品だと熱弁したところ、あーきっと. ゲームズさんよりフォロワーとなるご許可をいただきました。 なので、その夜にルールの概要を書き上げ、叩きつけました。 残念ながら、このゲームはクソゲーでした。計算がムダに面倒だったうえ、最終的にビンゴするかで勝敗を決めること以外に、ビンゴカードでやる意味がありませんでした。あーきっと. ゲームズさんにも、別の試遊会にて「特定の数字が空けられない数になっており、ビンゴカードの配置によっては詰む」というご指摘をいただきました。なんでこいつらは試遊会で次の作品のレビューを共有しているんだ。 ただ、その時点ではもう1作、Vol.2-2の原型となるゲームのアイデアができていました。なので、次はクソゲーすぎることがないようにテストしてからルールを送りますね、とお伝えしていました。 ・制作経緯3ー新しいゲームVol.2-2.0ーそして、時はまた半年流れました。10月のスピード感はどこに行ったんだよ。またもや4月となり、有明亭さんの試遊会が開催される時期となりました。しかし、試遊会シーズン頭での開催だったため、参加者が少なく、参加される方も最速で1時間後に到着される予定でした。そして私事ですが、私は4月末に転居する予定で、今後は今までのペースでテストプレイ会に行くのが難しくなりそうでした。 じゃあ、この待ち時間でテストしてもらうか。そう思い、片道10分走ってビンゴカードを買いに行き、半年塩漬けになっていたビンゴカードゲームをみっちりテストプレイしてもらいました。とにかく時間があったので、ルールを変えながら何度もテストしていただき、まあこれでいいだろというレベルまで仕上がってしまいました。なので、また2日後にルールを書いて叩きつけました。ここだけは毎回早いな。 ゲムマ直前のお忙しい時期かとは思いましたが、忘れる前に送っといた方がいいだろうと思い、ゲムマ終わりに調整して次回の秋に出してもらおうと思っていました。 ・制作経緯4ー様子がおかしいー5日後にお返事をいただき、頒布方法についての質問をいただきました。「あーきっと. ゲームズさんの方で売ってちょ (大意)」という返信をしたところ、「じゃあ制作中のと合わせて2つセットで出すわ (大意)」と返ってきました。なるほど、これでもう秋の新作が半分できたのか。うらやましいぜ。そう思いながら、DMにハートの絵文字でお返ししておきました。 その後、2日後 (4/24) にルールの詳細についてご質問があり、仕事が早いなあと思いながら返信しました。その後、3日後 (4/27) に説明文形式に書き起こされたルールが送られてきまして、仕事が早いなあと思いながらGoodの絵文字で返信しました。その後、2日後 (4/29) に説明書が送られてきまして、仕事が早いなあと思いながらハートの絵文字で返信しました。その後、1日後 (4/30) にゲームページが作られていまして、仕事が早いなあと思いながら読んだら発売時期が2025春になっていて発 売 時 期 が 2 0 2 5 春 ! ! ! ! ? ? ? ? ? ? そりゃ仕事も早いぜ。そして完全に俺のせいで地獄スケジュールになっちまったぜ。そんなわけで、「ビンゴカードを使った新しいゲーム(Vol.2)」、日曜日R24の「あーきっと.ゲームズ」ブースで頒布予定です。500円です。安いぜ! ・デザイナーズノート的なやつここで終わるとやっつけ仕事の一発ネタに思われるかもしれないので、デザイナーズノート的なのも書いておきます。 まず、本作は「ビンゴカードを使った新しいゲーム」シリーズの1作であり、初の外部クリエイターによるゲームでした。そのため、本家あーきっと. ゲームズさんとのネタ被りを避けつつ、よりシリーズを拡張させるようなゲームを作る必要がありました。 本家であるあーきっと. ゲームズさんは、ビンゴカードの性質 (各列の数字は15個刻みの範囲から5つ選ばれる、など) や日本でメジャーでないビンゴの遊び方など、ビンゴカードを1作目からしゃぶり尽くすような制作をされていました。しかし、氏が手をつけていなかったところがあります。それは、「ビンゴカード」という物理媒体です。これまでの「ビンゴカードを使った新しいゲーム」は、ビンゴカードを「数字が特殊な規則で並んだカード」として捉えていました。ですが、そもそも「ビンゴカード」はビンゴ「カード」です。この1枚の紙で何ができるのかを考えてこそ、「ビンゴゲーム」というジャンルが拡張されうると考えました。なので、私の制作する「ビンゴカードを使った新しいゲーム」には、物理要素を入れようと決めました。 これは、私がゲストとして参戦する際にも、有効に働くと思われました。というのも、私の普段作る作品は小難しく、クセが強いです。ハッキリ言って、ウチ目当てのお客さん以外には合わない可能性があります。(最新作の「エンジェリアン」は、ダウトとトリックテイキングを組み合わせ、「ダウトを言われても得になるような数字を宣言しながら手札を調整しろ」「それをトリテのシステムで邪魔したり利用したりしろ」というゲームになっています。要求するハードルが高すぎるだろ頭おかしいのか。)なので、他の方との合作である「皇継の書状」や「RATORO ラトーロ」では、あえて難易度を落としてクセを抜いています。そして、アクションゲームにすれば、頭を使う要素がほぼなくなるために難易度が下がります。これまでアクションゲームを作ったことがない私への挑戦にもなり、優れたアイデアに思えました。なお、最終的にはどうにかして指がつらない持ち方を探す激ムズゲーになりました。大丈夫、頭はあんまり使わねえから。クセはねえって。 そこからはトントン拍子でルールができたのですが、一点、テストプレイで大きく変わったルールがあります。それは、元々の「1ビンゴしたら勝ち」から、「2ビンゴしたら勝ち」になったことです。 原案では、「とにかく早く終わらせたい」「が、無茶すると即死する」というバランスを求め、ゴールを1ビンゴというすぐ目の前に設定していました。しかし、テストしてみると、このゲームで一番楽しいところは「1回開けた穴に指を挿し直して、なんとか狙いのところに穴を開けられるようにする」「どう見ても無理だろというところしか開けられる数字が残っていないので、なんとかする」といった四苦八苦部分でした。なので、それが起きるまでゲームが続くように、ゴールを2ビンゴにまで遠ざけました。その結果、負けかけていてもヤバい数字に挑戦させられれば即死させられるかもしれないという、逆転要素も生まれました。パス?許すわけねえだろ。符亀が。また、このルールに変更するにあたり、「(1ビンゴで終わりだと) もっとやりたかった」とテスターさんに言ってもらえたのもありがたかったです。「もっと遊びたい」。ゲームにとって、これほどの褒め言葉はございません。 そんなわけで、意外にもちゃんとデザインされたVol.2-2を含む2作が収録された「ビンゴカードを使った新しいゲーム(Vol.2)」、日曜日R24の「あーきっと.ゲームズ」ブースで頒布予定です。500円です。安いぜ!私の土曜日K29に来ても売っていません。ウチで置いてる新作は、ダウト型トリックテイキング「エンジェリアン」です。カード26枚とプリント木駒5つが化粧箱に入って2000円です。高い…ってほどでもない微妙な値段だぜ! オチに困ったから終わるぜ!!
- 2025/5/4 10:25
- 符亀
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