まるい工房 https://x.com/maruikoubou
大工が作るボードゲーム「まるい工房」
ゲームマーケット2024秋土曜A45
千葉の田舎で大工がボドゲをつくっています。
ボドゲ初心者の嫁と二人でつくっていますので、すべてシンプルな2人から遊べるゲームなっています。
BOOTHにて通販も受け付けています。
https://woodmaruikoubou.booth.pm/items/5683736
ブログ一覧
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- なぜモノクロのニワなのか?
- 大工がつくるボドゲ、まるい工房と申します。拙い記事ですが、自分のゲームへの思いをつづりましたので最後までお付き合いいただければと思います。 まず、今回のゲムマ2025春で発表する新作「ツボニワ」の概要について説明します。コンポーネントは白黒に色分けされた2.5㎜×2.5㎜のタイルのみです。お互い同数のタイルを持ち、交互に隣接するように置いていきます。先手は黒、後手は白の図形を繋げ、ニワをつくるとポイントを得ます。ニワの条件は2つ・タイル1枚を1として整数ちょうどの面積であること(1/4や1/2オーバーはNG)・完全に囲われていること(外周部など囲われていないと不成立)ニワをつくると、その面積分ポイントを得ます。お互いにタイルを置ききった時にポイント合計が多いプレイヤーの勝ちです。 1分ルール解説動画はこちら 以上のように囲碁のような、パズルのようなアブストラクトゲームになっています。シンプルな見た目の割には1/4や1/2を組み合わせていく計算を複数個所行うなど難しめのゲームになっています。大人でも難しめではありますが、お子さんの算数に触れるゲームとしても遊んでいただければと思っています。 さて、本題です。坪庭といえば本来の語義では一坪(1間×1間約3.31㎡)程度の塀や樹木に囲われたコンパクトな眺めるため庭を指し、人が過ごすような広い庭と区別されます。今回のゲームに名付けたツボニワはその語義とは違いますが、そのイメージを借りた名前になっています。このゲーム、「並べる」ゲームに見えますが一番のポイントは「囲う」ところにあります。ニワをつくるための整数ちょうどの面積という条件は、相手がニワを成立しそうなところに余計な1/4を足したり、面積が半端なうちに塞いだりと、防御側にとても有利です。ただ一直線に整数の面積を目指して並べていても勝利することは無いでしょう。そのため、いかに囲うか、囲わないかが重要になります。この囲うというアクションが日本庭園のような庭や坪庭のイメージと通ずると私は思っています。ただの広い草原をニワとは呼ばず、石や樹木で抑揚をつけて囲った秩序ある空間をニワといいます。そのようなイメージを伝えるのに「ツボニワ」という言葉がぴったりだと思い名づけました。白と黒のモノトーンについては、華道に触れたことのある方なら空間の陰と陽という考え方をご存じと思いますが、木や池のイラストより色をつけない方がニワらしいと思い今の形としました。そもそも本業は古民家や伝統建築を得意とする大工でして、そういった日本らしいものが好きだというのが根底にあるのではありますが。 最後までご覧いただきありがとうございます。新作「ツボニワ」自信作ですので是非よろしくお願いします。全て手加工していますので作れる数には限りがありますので購入予定の方はゲムマ公式の方で予約をしていただければと思います。興味を持ってくださった方は土曜K31に遊びに来ていただければと思います。では、また。
- 2025/5/8 11:40
- まるい工房
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