Birds @Birds_93

ブース概要
長考型パーティゲームBirdsです 試遊スペースを設けており丁寧にルール説明を行いますので 是非、お越しください。
出展コメント
初出展です。鳥のカードを使ったBirdsというゲームを作りました。 かわいい10種類の鳥の絵柄で子供から大人まで楽しめるゲームとなっております。 見た目はかわいいですがしっかりと戦略性もあるゲームです! バランス調整にはかなり苦労しましたが上手く仕上がりました!
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- Birds制作譚
- こんにちはBirdsのデザイナーのMizutaniです。Birds制作において私が考えてきたことを書き記します。 この記事で少しでもBirdsに興味を持っていただけると幸いです。Birdsの概要はこちらをご参照ください。説明書も載せております。https://gamemarket.jp/game/185230/?preview=8336041a6899d0bce657dcd29409cf7e<目次>1.Birdsの着想2.Birdsのコンセプト3.大富豪との差別化4.効果の検討5.その他の拘り(ルール)6.その他の拘り(デザイン)7.最後に 1.Birdsの着想このゲームはルール読めばすぐお分かりの通り、トランプの大富豪を元にしております。初めてのゲーム制作でしたので「先ずは拙くてもいいから形にしてやり切りたい」という気持ちがありました。そこで、過去に友達と大富豪にオリジナルのルールを加えて遊んだ記憶からボードゲーム化することに決めました。 2.BirdsのコンセプトBirds制作において、このゲームのどこが面白いと思っているか(コンセプト)を言語化して定めた上でコンセプトを伸ばし、コンセプトを阻害する要因を削ぐことを目指しました。多少粗削りでも自分が面白いと思ったこと(コンセプト)を突き詰めれば、少なくとも自分は納得できる作品になるとも考えました。制作において、Birdsは主に2点を面白さ(コンセプト)と定めております。①手札をどう使うか考えるパズル的おもしろさ②どのタイミングで仕掛けるか判断するおもしろさ加えて、このゲーマー向けのコンセプトを可愛い鳥とポップデザインで包むことで外はフワッと、中はカリっと仕上げられると面白いました。鳥をモチーフにポップなデザインにすることは初期に決まりました。3.大富豪との差別化コンセプトと同時に論点となったのは大富豪との差別化です。「大富豪でよくね?」と言われたらこのゲームは存在意義を失います。大富豪の課題を抽出しその解消を解消することに取り組みました。大富豪の課題を以下と捉えました。課題①カードの強さに偏りがあるため、配られた手札で勝敗がある程度見える。カードの強さに偏りがあるのはいいのですが、配られた手札が明らかに弱いと萎えてプレイヤーのやる気を削ぎます。課題②毎回の勝敗はあるが結局誰が勝ちかは分からない大富豪だと早ぬけで都度順位はつくものの、次のゲームはその順位に沿って手札を授受します。(富豪が貧民から強いカードを取り上げる。)複数回プレイされることが前提となっているルールですが最終的な決着が不明です。(休み時間にやるカードゲームだと思えばそれでいいかもですが)それぞれ以下の様に解消に取り組みました。課題①カードの強さに偏りがあるため、配られた手札で勝敗がある程度見える。➡カードの効果を調整し、数字が低いカードには強い効果を与え、数字の大きいカードには弱い効果を与え、カードのバリューをなるべくフェアにしました。テストプレイもさることながら、プログラミングを使ってシミュレーションを行い、勝率が高いカードをナーフ(低いカードをバフ)などの作業もしました。 課題②毎回の勝敗はあるが結局誰が勝ちかは分からない➡某ゲームの大会のシステムを参考にチェックシステムを導入しました。そのゲームは8人同時に対戦が行われ毎回、1~8位の順位がつきます。1~8位毎に得点が与えられ一定の得点を得るとチェック(優勝に王手)となり、チェックの状態で1位を取ると優勝となるルールでした。大富豪も毎回1位、2位…と順位がつくためこのゲームの大会のシステムがそのまま上手くハマりました。 4.効果の検討 効果を検討する中でコンセプトに反する以下に要素を重要視しました。 1.意味のない作業を課して、ゲームのテンポを損なわない。例えば、UNOのリーバスのような順番を反転させる効果はこのゲームには作業を与えますが影響が弱く馴染まないと考えました。また、ゲームになることを目的に不要な作業をプレイヤーに課すことがないように配慮しました。 2.やられた側へのストレスを減らす使われた際にあまりにも理不尽にデメリットを負う効果はプレイヤーのストレス延いてはゲーム体験を悪くすると考え削減しました。 負けたときでも気持ちよく負けられるゲームを目指しました。3.プレイした時の爽快感効果を使った時の爽快感を大切にしました。この爽快感はゲームの楽しさの一部になると考えました。3のカナリア(数字を宣言し、その数字を捨てさせる効果)はその意味でかなり使って気持ちのいい効果だと思います。また、理不尽な効果で使われた側へのストレスにならないか懸念もありましたが、プレイをしてみると以外にも悪意無き爆破は爆破される側も気持ちよく受け入れられました。(このルールはローカルルールのQボンバーから引用します。)上記の要素を鑑みて既存の7渡し、8切り、10捨はそのまま採用しました。シンプルで知れ渡っているためプレイヤーも理解しやすいのも評価しました。 5.その他の拘り(ルール)その他に以下のルールにこだわりました。 カードを丁度使い切る最初に書いたゲームコンセプトのパズル要素と述べましたが、パズル要素を伸ばすためのある意味プレイヤーへの制約としてカードを丁度使い切るルールにしました。大富豪で10捨てのダブルを出し、残った1枚の手札を捨てて、上り。などありますがBirdsはそれを禁止しました。丁度2枚を捨てて上がる必要があります。枚数の帳尻をどう合わせるか考えることがゲームのパズル要素にも繋がり、パズルを解く楽しさ(コンセプト)に繋がると考えております。カードの種類と枚数大富豪だと1~Kの13種類が4枚づつですが、Birdsは1~9が6枚づつになっております。この種類の数(縦)と枚数(横)も検討を行いました。縦が伸びればその分カードを出す機会は増えますが親を取れないのでシンプルに手札を出すだけの作業になりかねません。文字通り手札を消化している気分になります。横を伸ばせばダブル、トリプルなど同時に出すことができますが同時に出せすぎると一部のカードが強すぎでゲームバランスを保てません。また、最初に配られた最初の手札の枚数が多すぎるとゲームが冗長になりますし、少なすぎるとシンプルになり過ぎてメンコになります。適切な縦横のバランスと最初の手札の枚数を踏まえて、カードの枚数と種類を検討しました。不確定要素を残すテストプレイをしていた時の気づきですが、絶対に勝てる不確定要素の無い状況が一部ありました。ただ、絶対に勝てることが分かった時にカードを出す側プレイヤー(勝つ人)に緊張感がなくなり、ゲームが作業になることがありました。どんな状況でも1%でも負ける可能性を残すことでカードを出す側の緊張感を残しつつ、出される側の逆転要素も残したいと考えました。そこで生まれたのがドードーです。ドードーは+1枚でどんなカードにも出せます。ツバメ(8切り)にも対抗できます。このカードのお陰でゲームがかなり締まりました。6.その他の拘り(デザイン)配色ゲームのイメージカラーである6色の配色はイラストレーターにご提案頂いた後に、なるべく明るく・カラフルな色にしたく私自身で色見本を広げて色を決めました。得点ボードとミープル前述のチェックルールを実現する際に敢えて得点ボードとミープルを使いました。得点用のカードを作ることなどもできましたが競技としての視認性やひよこミープルのビジュアルなどから手間とコストを割いてボードとミープルを使うことにしました。7.最後にまだまだ書き足りませんがBirdsの制作譚は以上になります。拙くてもやり切ることを目標にしてましたが、かなり面白いゲームができたと自負しております。試遊もできますので是非ブースにいらしてください!お待ちしております! お忙しい中、ここまで読んでいただきありがとうございました!Jun Mizutani
- 2025/5/15 18:12
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