A.F.N. GAMES AFNGAMES
アナログゲーム制作サークル「A.F.N. GAMES」です。
「好きな世界観を作品に」をモットーに活動をしている2人組の小規模サークルです。
- 【プレイレビュー】ゲームシステム面にフォーカスした本格レビューをいただきました!
- 2025/5/5 19:25
こんにちは!A.F.N. GAMESです。
いよいよゲームマーケット2025春も開催まで残りわずかとなりました。
つい先日まであと1ヶ月だね、なんて話していたのにもう目と鼻の先。
現在サークル内では当日のブースの飾り付けについて議論を深めているところです。
なるべくみなさんの目に止まれるように工夫したいと思ってます。
さて、今回はありがたいことに最後のレビューが届いたのでご紹介させていただきます。
これまでと同様に試遊会でプレイしてくれた方によるもの。
彼は1人目の方と同様にTCGにそこそこ精通しているようなので、その視点での意見だと思ってご覧ください。
▼1つ目のレビュー
→生粋のカードゲーマーから超ボリュームのレビューをいただきました!
▼2つ目レビュー
→遊びやすさの解説に特化したモンブリのプレイレビューをいただきました!
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『モンスターブリーダー』初心者でもTCG経験者に勝てちゃう!? 自由過ぎるカードゲーム先行レビュー!
レビュー者:ミルクキントキ
▼導入
今春開催の“ゲームマーケット2025春”にて販売予定
A.F.N. GAMESのデビュー作『モンスターブリーダー』
カードを使用した1vs1の対戦ゲームとなっているのだが、ルールはシンプルでありながら 不思議なことに何度やっても飽きがこない。誇張抜きで“永遠とプレイできる”感覚を味わえるスルメどころの騒ぎじゃない作品と言わせていただこう。
何故このゲームをそうと言わしめるのか
今回はこれについて語らせていただきたい・・・!
・・・なんの因果か、巡り合わせか。
こちらの『モンスターブリーダー』を先んじてプレイする機会をもらえたので、遊びに遊んだそのレビューをしていく。
▼シンプルなのに“無限の戦法が生まれる”ゲーム性
『モンスターブリーダー』のテーマは、その名の通り「モンスターを育てて戦う」こと。
自分は主人公ではなくブリーダー。ゲーム開始前に選んだモンスターに、カードを使って指示していく。
あくまで“自分が戦うのではなく、モンスターを育てて戦う”、目指す方向がシンプルな点は初心者としても有難いところではないだろうか。
そして、大まかなゲームシステムは、
1.ドラフト(ゲーム開始前)
2.ドロー
3.ショップから購入
4.手札からプレイ
以上! ・・・そう、なんとこれだけ。
そう聞くとあまりにあっさりして聞こえが悪いが、ほんの少しメインのシステムを掘るとこのシンプルな工程が“無限の戦法を生む”ことになる。
何故“無限の戦法を生む”のか、そのメインシステムが“2つ”。
▼何度プレイしても味がする「ドラフト」要素
1つは、ゲーム開始前の「ドラフト」要素。
さらっと大まかなゲームシステムにも書いたが、『モンスターブリーダー』はゲームを始める前に“お互いにその場で持ち札を決める”ドラフト要素が採用されている。
このゲームにおけるドラフトは、
- 全カードをシャッフルしてお互いに上から2枚1組のペアを2ペアずつを引く
- その中から1ペアを選び、自分の持ち札に加える
- これを持ち札が合計10枚になるまで繰り返し、自分のデッキが完成する
と“このゲームに存在する全てのカード”を対戦相手と同時に選ぶもの。
プレイヤーによって構築が異なるのは当然ながら、そもそもデッキ自体がほぼランダムに構成されていくため、何度同じ人間がプレイしても“再現性がない”のが最大の特徴だ。
どのボドゲ・TCGも何度かプレイするうちに「この持ち札ならこう攻めよう」「この対戦相手ならこう邪魔してやろう」みたいな“自分の勝ち筋”ができてしまって、対戦に大きな変化は滅多に起きない。
しかし、『モンスターブリーダー』はカードプールこそ共有でも、自分の山札を構成するのは常にランダムなカード達。“自分の勝ち筋”はゲームごとに変わっていくため、本当に飽きというものがやってこない。
カードの種類はそこまで多くないのだが、毎回触れたことのないカードが手元にやってくるため、とても50枚とは思えない感覚に陥るのだ。(共通の山札は50枚からなる)
何より“自分の勝ち筋”が毎回変わるというのは、“勝敗がゲームの練度に依存しない”という最大のメリットがある。
極端な話、このゲームを初めてプレイしようが、何百回とプレイしようが、TCGのプロプレイヤーだろうが、“全プレイヤーが同じフィールドに立てる”のだ!
TCG界隈では「先行勝率7割」「初心者相手なら9割勝てる」というフレーズがあったりする。この常識をまるっとひっくり返すことができる、と言い換えると・・・どうだろうか、非常にロマンのある話に聞こえやしないだろうか。
(余談だが、実際私は何度かテストプレイした後、友人にルールを教えながらプレイして大敗を期した。)
▼ゲーム史上類を見ないほどの「自由過ぎるターン」制度
さらに、そこへスパイスを加えてくれるのが、メインシステムの2つ目。
自分の手札をプレイする順番や回数に制限がない「自由過ぎるターン」である。
パッと聞いて、「・・・? なんじゃそりゃ?」と思うだろう。
簡単に説明すると、『モンスターブリーダー』では毎ターン“ 1 ”与えられる「行動値」を消費してアクションを起こすことができる。
その行動値は、手札の「コマンド」カードを使って相手を攻撃するもよし、「アイテム」カードを使ってモンスターを強化するもよし、「ブリーダー」カードを展開してゲームを優位に進める準備に使ってもよし。
「行動値」がある限り、どんな順番に行動をしようと、どんな回数攻撃や強化しようと許されるのだ!
ん?行動値が1ターンに“ 1 ”しか与えられないんじゃ、1ターンに“ 1回 ”しか行動できないじゃん。とでもいいたげですね?
実は「行動値」は自分の手札を1枚裏側でトラッシュ(ゲーム用語では伏せ山)に送ることで“1”増やすことができるというルールもあり、手札がある限り自分のターンに何枚でも伏せて行動値を増やすことができるのだ。
そのため自分のターンは文字通り自由自在。こんなにも自由に動き回れるゲームに遭遇するのは滅多にない。
そして、先述の「ドラフト」と、この「自由過ぎるターン」が掛け合わさると・・・ご想像の通り、いや想像を絶するほどに“無限の戦法が生まれる”というわけだ。 この予想できない感覚が、何度プレイしても起きるのが『モンスターブリーダー』。
即興でプレイできる「ボドゲのように気軽」で、予め策を仕込んで戦う「TCGのように何通りもの戦略と勝ち筋を作って遊べる」、そんな作品となっている。
もし紹介ページやこのレビュー、はたまたゲムマ会場で気になった方は、ぜひとも購入を検討してみてくださいませ。 ではではー!
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というわけで、3名のレビュー紹介もこれにてラストとなります。
ご協力いただいた皆さま、そしてここまで読んでくださった皆さま、本当にありがとうございました!
当日は試遊スペースのご用意がないため、実際に遊んでいただくことはできないのですが、現在プレイ動画の公開も準備中ですので、後日そちらでゲームの雰囲気をじっくりご覧いただければと思います。
少しでも気になった方は、ぜひ会場でお手に取ってみてください!それでは~!