空創Lab

今回は1卓販売+1卓試遊になります。 「王立魔術師養成学院~詠唱研究科~」を中心に展示します。 ゲームマーケット2024秋で好評を博した「魔術師の杖」の新作も多数用意します。 今回、試遊プランは初めての試みですので、気になってたゲームのお試しがしたい方は是非お立ち寄りください。

【ゲムマ2025春 新作開発記】『はらぺこペンギン(仮)』ができるまで⑦ ―アートワーク、タイトル、そして完成へ―
2025/4/21 17:30
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ゲームがある程度形になったら、次はアートワーク――と言いたいところだが、実際はそう簡単にはいかない。

ゲームマーケットは半年に一度。そのペースで新作を出し続けようと思うと、順を追って進めていたのでは、半年ごとのゲームマーケットに間に合わせるのは困難だからだ。

当然、描いたイラストを使わなくなるリスクはある。
それでも空創Labでは、企画とアートワークを同時並行で進めることがよくある。
今回も、そのパターンだった。

「ペンギンにごはんをあげる」というコンセプトが出てから程なくして、アートワーク担当のラボメン2号は、かわいくおねだりする18種類のペンギンを描き始めた。

ところが、そこに“問題”が生まれる。

企画の進行に応じて、ゲームの方向性が変われば、せっかく描いたイラストが使えなくなってしまう可能性があるのだ。

しかも今回は、「かわいいペンギンが怒るとどうなるか?」というギミックも盛り込みたくなってしまい、“怒ったペンギン”のイラストまで用意してしまった。

問題は、「どうすればペンギンが怒るのか」がまだ決まっていなかったことだ。
このままだと、怒り顔のペンギンたち(これはこれでかわいいから気に入っている)がすべてボツになる……。

さすがにそれは避けたい。だが、どうする?

悩ましさの連続だったが、ルールの方向性がようやく固まり、ゲームとしての形が整い始めたことで事なきを得た。

残る大きなイラストは、パッケージ用のメインビジュアルのみ。

そして、悩みに悩んでいたゲームタイトルも、ようやく正式決定する。


<タイトル決定までの道のり>

最初に浮かんだのは『ペコペコペンギン』。
「お腹ペコペコ」という響きはかわいくて親しみやすい。

しかし、語感のテンポや視認性を考慮し、「はらぺこ」のほうがストレートで分かりやすいという結論に至った。

「ハラペコ」にするか「はらぺこ」にするかでも悩んだが、ひらがな表記のやさしい印象と、視認性の高さから『はらぺこペンギン』で決定。

候補には『行列のできるペンギンレストラン』という案もあった。
ゲーム内容とのマッチ度では上回っていたかもしれないが、最終的には親しみやすさと覚えやすさ、そしてリズム感を優先した。


<英語タイトルも決定!>

英語版タイトルは『The Hangry Penguins』。
「Hungry(空腹)」と「Angry(怒り)」を組み合わせたスラング「Hangry」は、空腹でイライラしている状態を指す英単語。
今回のゲームには、これ以上ないほどピッタリだった。

タイトルも決定した。

次は販売するに当たって絶対に無くてはいけないもの、ルールブックを完成させなければ。

――⑧へ続く。