アクサンシルコンフレックス

中学時代からの幼なじみ2名でスタートした創作団体。プロジェクトごとにチームを組む形式で活動し、結成から3年のうちに制作したゲームは10作品に迫る。和をテーマにした本格派ゲーム(「詠天記」「大江戸地引網」「つらつら椿」等)からパーティ向けのバカゲー(「フサフサクセス」「オモゾンクライム」等)まで守備範囲は幅広い。
2023年春のゲムマからいわゆるマダミス、マーダーミステリーのジャンルに挑戦。

【詠天記 Blog No.07】手番でやること②「占術」前編
2019/5/15 0:10
ブログ

 



(前回の記事↓)



【詠天記 Blog No.06】手番でやること①「ベッティング(コインの賭け)」後編



 



 



今回はプレイヤーボードにある7つの占術マスについて説明していこうと思います。



 







 



ただ、マスの数自体は7つありますが、種類を大別すると占術は4種類になります。



 



・天候占術



・避雷の祈り



・予知夢



・戦禍の啓示



 



がそれに当たります。



以下、占術とは何かについて改めて復習したあと、それぞれについて詳しく見ていきたいと思います!



 



 



占術とは?



 



「詠天記」のテーマは、弥生時代において、霊的な力を司るシャーマンであり政治的リーダーでもある巫女たちが、それぞれのクニの発展と倭国統一を目指していく、というものです。



 



したがって、巫女の仕事は2つあります。霊的な能力によって占術を行うこと

そして、クニの資源を使ってさらなる富の獲得を行うことです。



 



ゲーム内の実際の処理も、この2つの仕事に応じて設定されています。



 



【詠天記 Blog No.03】巫女は2つのことをする。「占い」そして「予算配分」だ



 



こちらの記事でも書かせていただきましたが、各プレイヤーは自分の手番に2つのことを行います。



 



1つが、占術マーカーを任意の占術マスに置くこと

もう一つが、プレイヤーボード上の備蓄エリアにあるコインを、任意の数生産エリアに移すことです。



これらをそれぞれ「占術」「ベッティング」と呼びます。



 



前回の記事では、後者のベッティングについて詳しくご説明しました。



 



そして今回では、前者の占術について詳しく見ていこうと思います。



 



 



***天候占術***



 



巫女の持つ最も基本的な占術のひとつで、天気を占い、的中させることでクニの富を増やすことができます。



 







 



ゲームの処理としては、そのラウンドの天候カードオープンでめくられた天気を的中させることができれば、銅コインを新たに3枚獲得することができます。



(天候カードオープンなど、ゲーム進行全体に関する説明はこちらの記事で説明しております。)



 



もし的中することができなくても、特にデメリットはありません。

(厳密に言えば、他のプレイヤーが天候占術を的中させ、自分だけ外した場合は、相対的に見て自分は損していることになります)



 



 



天候占術の必要性は?



 



とてもシンプルな天候先日の効果ですが、ゲーム全体で見ると実は結構重要な機能を担っています。



何故かと言うと、「詠天記」では自分のコインの枚数を増やす方法は2つしかないからです。



 



一つは、曇りが出るラウンドで1枚以上生産エリアにコインを賭けていること。



もう一つが、今説明している天候占術です。



 



このゲームでは、いかに晴の出るタイミングで多くのコインを生産エリアに賭けるか、ということが勝利のポイントになってきますが、晴そのものはコインのランクを上げてくれるだけで、枚数は1枚も増やしてくれません



 



という事は、もし持っているコインが少なかったり、そもそも0枚であるという場合には、いくら晴が出ようが勝利点に結び付けられないのです。



 



たとえば、

ゲーム開始時点での保有コイン枚数は5枚ですから、それらすべてをランクアップさせて運良く勝利点に変えることができたとしても、50点以上にはならないということになります。

(勝利点は通常1枚10点なので、5枚×10点で50点)



 



つまり、これ以上の勝利点を稼いでいくためには、コインの枚数自体を増やしていく必要があるわけです。



 



 



***避雷の祈り***



 



雷神に供物を捧げることで雷の災厄を防ぐ、巫女が持つ古い占術です。



 







 



ゲーム内では、雷によるクニの土地全てへのダメージ効果を無効化する機能があります。



 



通常、天候カードの効果は、プレイヤーボード上の土地にある生産エリアのみに適用されます。そのため、配分フェーズのベッティングでコインを生産エリアに賭けていない場合は、そのラウンドで何の天気が出ようが、自分に影響はありません。



 



しかし、4つの天気の中で、「雷」だけは例外的に、生産エリアだけでなく、備蓄エリアも含めた土地全体に効力を及ぼします



 



例えば、雨が出たラウンドでは、各プレイヤーの生産エリアに置かれたコインは1段階ランクが下がってしまいます。これを避けるためには、そもそも、そのラウンドでは生産エリアにコインをかけないという方法をとればOKです。



 



ただ、「」に関してはこれが通用しません。生産エリアにコインをおこうが、備蓄エリアにとっておこうが、全て銅コインに戻ってしまいます



 



ゲーム序盤では、まだ皆銅コインしか持っていないため、雷のダメージは特にありません。雷の効果はあくまで全コインのランクを銅に戻すだけで、枚数を減らすことはないからです。



 



自分が銅コインしか持っていないなら、雷を恐れることなく強気に賭けていくことができるでしょう。



 



ただし、金コインや銀コインが増えてくると、事情は変わります。



 



例えば、今自分が金コインを10枚持っているとしましょう。もし雷のダメージで全て銅に戻ってしまったらどうなるか。金コインは、ゲーム精算時に1枚につき勝利点3点分としてカウントされます。一方銅コインは1枚1点です。



ということは、金コイン10枚が銅コインに変わる=潜在的に20点分失っている計算になります。

(金10枚で30点相当。それが銅10枚=10点相当に変わるので、20点減)



 



これはかなり痛いですよね。。



 



ランクの高いコインをたくさん持っている人ほど、雷は脅威の対象となり、配分フェーズでは慎重な判断が求められます(そして往々にして保守的になります。笑)



 



場合によっては、強気に出てたくさんコインをかけるより、ゲーム終了を今か今かと待ちながら、手持ちの金コインを死守すると言う選択もアリといえます。



 



事例説明が少し長くなりましたが、避雷の祈りは、この雷の影響を無効化する唯一の方法なのです。



 



性質上、避雷の祈りの重要度はゲームの局面やプレイヤーごとのコイン状況によってかなり変動します。

いかに適切なタイミングで使う/使わないかが大切です。



 



 



***予知夢***



 



このゲームで最重要とも言える占術が「予知夢」です。



 







 



巫女が特殊な意識状態になって占術を行うことで、未来を予知し、さらには時間の流れさえ変えてしまいます。



 



ゲーム内では、予知夢を使うと、一度につき2つの効果を実行できます。



 



任意の裏向きの天候カードを自分だけこっそり確認することができます

(一度に見られる枚数や、ゲーム中使える予知夢の回数はプレイ人数によって変化します。2人なら1回2枚×全3回、3人なら1回1枚×全4回、4人なら1回1枚×全3回



 



②その上で、任意の裏向き天候カードから2枚を選び、表が見えないよう注意しつつ位置を入れ替える

(このとき、選ぶ2枚に①で見た天候カードが含まれなくても構わない)



 



①は、予知夢を発動した場合必ず実行します。

②は、入れ替えをするかどうかはプレイヤーが自由に決められます



 



さて、なぜ予知夢が重要か。



 



ご説明するまでもないかもしれませんが、なんの天気が出るかということが勝利に繋がるゲームである以上、未知の天気の情報を自分だけ予め知ることができれば、極めて有利に状況をコントロールできるからです。



 



不確実性がゼロになるので、見た天候カードがめくられるラウンドに関しては、100%合理的な行動が可能になります。



 



さらに言えば、カードの入れ替えによって、ある程度自由にゲーム進行をコントロールすることもできます。



 



非常に強力な効果を持つ予知夢ですが、それだけに巫女の体力を大きく消費するため、そう何度も使うことはできません。



 



いつ使うか。どこを見るか。

よくよく考えつつ使っていきたいところです。



 



 



***戦禍の啓示***



 



クニが大きくなってくると、必然的に発生するのが、他のクニとの衝突。



巫女は紛争の予兆を感じとると、クニの民全体に対して臨戦態勢への移行を宣言します。



 



しかし、予兆を感じ取るのは他のクニの巫女たちも同様。

決戦のゆくえは、いかに相手の上を行けるかにかかっています。



 







 



ゲーム内では、「戦禍の啓示」は一言で言うと天気予測を用いたダウトゲームと表現できます。



 



決戦を仕掛ける側は、次にめくられる天気が何か、天候カードオープンの前にあらかじめ宣言し、任意の勝利点(コインではなく勝利点)を賭け金として提示します。



 



もし天気を予知夢で知っている場合は、本当のことを言ってもいいし、嘘を言ってもOK。



 



受け手はそれを読んだ上で「ダウト」するかスルーするか、そもそも勝負を降りるか決めます。



 



そして天気が判明したら決着!です。



 



仕掛ける側は、相手をうまく欺けたら勝ち

受け手は、相手の思惑を見破れば勝ちです。



 



勝った側は、相手から賭け金として設定された勝利点を奪取できます



 



これによって勝利点のプレイヤー間移動が起き、逆転要素ともなっていきます。



 



ここで、コインと勝利点の関連性についても改めて言及しておきましょう。



 



すこし抽象的ですが、勝利点はクニ全体の国力であったり民のレベルであったり技術力であったり、あらゆる観点での「」を象徴するものです。



 



コイン=資源を成長させていって、ある閾値を超えたとき、そのようなに変わる。



 



ゲームプレイに際しては、そうしたイメージをもっていただけるとわかりやすいかと思います。



 



コインは、天気の影響を受けて増えたり減ったり、価値が上がったり下がったりしますが、勝利点は天気の影響を一切受けません



 



コインを勝利点に変えていくというプロセスは、一枚あたりの得点を増やすだけでなく、天気の不確実性から守るという意味もあるわけです。



 



ただし、勝利点は絶対安全なわけではありません。天気の影響を受けない代わりに、戦禍の啓示によって発動される決戦によって、他プレイヤーに奪われる可能性があるのです。



 



そのため、実は、何も考えずにコインをどんどん勝利点に変えるより、あえて勝利点に変えないでおくという戦術もしばしば発生し得ます。



 



このあたりは、状況次第、ということですね!



 



戦禍の啓示と、決戦のシステムに関しては、次回さらに詳しく説明していこうと思います。



 








 



以上、全7マス、4種類の占術を概観しました!



 



どれもゲーム内で重要な役割を持っていますが、ひとつのラウンドに使える占術はひとつだけ。



トレードオフになっているので、どれかを使えば他の占術は使えない。



 



どのタイミングで何を使うかが、勝負を分けていくでしょう。



 



それでは、今回はここまで!



お読みいただきありがとうございました!



 



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