トリガーゲームズ @TriggerGm
ワクワクの「トリガー」を引く、トリガーゲームズです。
2025秋では新作のカワイイセットコレクション、「宝石の降る丘」を販売します。
- 【第6話】星を集める者たち【宝石の降る丘劇場】
- 2025/11/17 21:05
※この記事は、ボードゲーム『宝石の降る丘』の世界を舞台にした、キャラクターたちのゆるふわ劇場です🎭
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宝石の光で少しだけ明るくなった夜の丘を、4匹は歩いていた。
丘は魔力を取り戻し始め、さっきより多くの宝石が草むらから顔をのぞかせている。
🌙
「よし! 次の呪文をとなえるには……赤1個と、青・黄を2個ずつ、集めればいいんだな!」
「その通りだ。だが、簡単にそろうとは思わんことだな」
「……見て、あっちの丘。赤と青しか落ちてないみたい」
「そしてこっちの丘には黄色が2つ。
離れたとこに、透明の宝石がぽつん……ニャ」
「う、うぅ〜〜〜〜ん!!」
月明かりの下で、ヴァルークは頭を抱え込んだ。
🌌
「だってさ!
あっちに行けば赤と青がそろうし、でも黄色が足りないし……
黄色を取りに行くと、今度は赤が足りなくなるし……
透明の宝石は便利だけど、丘が遠いし……!」
「悩むのは当然だ。
色をどう集めるか、それがこの丘の“知恵比べ”だからな」
「でも、透明の宝石なら、どの色としても使えるのよね……
ふわぁ……なんだか、夢みたい」
「夢の中なら全部同じ色ニャんだけどニャ。
現実はちょっと意地悪ニャ。」
「透明の宝石は“万能”だ。
だが、貴重なぶん、取りに行くには勇気と計画が必要だ」
🌠
ヴァルークは立ち尽くし、三つの丘を代わる代わる見つめた。
ひとつは赤と青が光り、
ひとつは黄色が静かにきらめき、
そして遠くには、月の欠片のように透明な宝石がたたずんでいる。
「黒の宝石は“転移”の効果だ。
この使い時も考える必要があるな」
「……くぅ〜〜〜!
どうすりゃいいんだよ!
全部欲しいんだよ!ぜんぶ!」
「(くすっ)ヴァルークって、考えてる時、耳がぴくぴく動くのね」
「脳みそもぴくぴくしてるニャ」
🌕
そのとき、風がひと筋、丘を渡った。
宝石がカラカラと音を立てて転がり、
まるで道を示すように透明な宝石の方向へと線を描く。
「あ……丘が、教えてくれてるのかも」
「“選ぶ勇気がある者に道を示す”……師匠がよく言っていたな」
「そうか……!
まずは透明の宝石を取りに行って…あれをこうして…!
よし!行こう!出発だ!!」
ヴァルークが意気揚々と歩みを進めた。
夜の風に、宝石たちがそっと音を返す。
まるで、4匹の選択を応援するように――。
🌠✨
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💡 TIPS!
『宝石の降る丘』では、呪文カードには
どの宝石がどれぐらい必要かが書いてあります。
丘ごとに落ちている宝石の色が違うため、
「どの丘を通って宝石をそろえるか」が悩みどころ!
また、透明の宝石は“どの色にもなる万能宝石”。
使いどころがカギを握る、強力な1粒です💎✨
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💬 次回予告!
第7話「月の道をこえて」
透明な宝石を手に入れた4匹は、
夜の丘が示す“光の道”へ歩み出す――。
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