空葉堂(KUYODO)

こんにちは! 空葉堂(KUYODO)と申します。

ふだんは東京都新宿区で空葉堂書店という本屋さん運営等をしております。ゲームマーケット2025秋では『黙談-Silentalk-を、販売させていただきます。協力ゲームで、コミュニケーション制限系で、150以上のパズルミッションが楽しめます。皆さまとお会いできますことを楽しみにしております☺️

AI時代の“読む遊び” 📣「ボ哲の紙+術語スケルトンパズル」 ボドゲを語る言葉の引き出すを増やすゲームです☺️
2025/11/13 23:52
ブログ

コンポーネントは書き下ろしの本📕 ここに1人用ワードパズルを組み合わせました。
まったく新しい試みにチャレンジします😊

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『ボ哲の紙+術語スケルトンパズル』、ゲムマ2025秋のご予約を受け付け中です。

🔗 ゲムマ2025秋 お取置予約フォーム
 

「この内容ならば、ぜひ紙で読みたい」

ボードゲーム哲学(略称:ボ哲)のコラムを読んでくれた何人かの方が、そう言ってくれました。

「ボ哲」とは、AIの時代にアナログゲームを、哲学や人文学という切り口で読み解く、読む遊びです。
(なぜ読む遊びなのか? それはAboutボ哲ボ哲ページをご覧ください)

この度、「ボ哲」コンテンツを紙の小冊子にした『ボ哲の紙』を販売いたします。

『ボ哲の紙』の内容は、88ページの小冊子と、書き下ろしの「スケルトンパズル」です。このワードパズルは、小冊子に収載したコラムを読みながら、そこに登場する様々な「術語」——詳細は後述します——をマス目に埋めていく、1人用ゲームです。

「ボ哲」コラムのテーマは、Web上で無料公開されています。
ですから私たちは当初、Webにあればそれで十分だと考えていました。

しかし、冒頭の言葉をくれた方々は、あえてこう言ったのです。「紙で。」と。その言葉が、私たちに「紙」というメディアの持つ、特別な意味を考えさせてくれました。
 


上記ページへのLink

哲学とは、一つのテーマに対して、どこまでも深く思考を潜らせていく営みです。

それは、次から次へとリンクを渡り歩くWebの閲覧体験とは、少し質の異なる時間を要求します。
私たちが「ボ哲」を公開する場として、wikiツールであるCosenseを採用したのは、まさにその「脱線」を積極的に許容するためでした。思考のネットワークを、そのままの形で表現できるからです。
 

一方で、紙媒体では、その自由な「脱線」はできません。

Webのようにハイパーリンクを直感的にたどることはできず、読者は、著者によって構成された一本の道を、自らのペースで進むことになります。
だからこそ、今回の『ボ哲の紙』は、テーマはWeb上のものと同じですが、読む体験が異なるものになるよう、紙というメディアの性質に合わせて、使うフレーズ・言葉の運び方・トーンなどを全面的に再編集いたしました。結果的に、コンテンツから受け取る“感じ”がずいぶん異なるものとなり、新たな価値が生まれたことに、私たちも驚いています。
 

  『ボ哲の紙』目次 

本書の目次の一部をご紹介しますと——

🔹なぜボ哲は「読む遊び」なのか
合目的でない / ルールが存在し、そして自由 / 言葉の仮想的な盤上遊戯

🔹盤上の環境管理型権力
規制と創造性は裏表 / ゲームデザイナーは建築家 / 規制と逸脱の緊張関係

🔹レビューの「星」問題
「星」の意味は恣意的である / レビューに潜む、感情と指令 / 「星」が参加する「言語ゲーム」

🔹「デザイナーらしさ」って、どこからくる?
面白さの「元型」 / 「面白さ」の文化的な偏り / 暗闇の中での跳躍 / 「らしさ」のありか

などなど。
目次の全容は以下をご覧ください☺️

気になるタイトルはありましたか?
一つでも「おや?」と思うフレーズがもしあったなら、それが、この新しいゲームへの入り口です🙌

あるいは、「なんだか難しそう…」
もしかするとそんな印象をお持ちになるやもしれません🙏

いつだったか私が初めてボードゲームに誘われてルールを聞き始めたとき、同じように最初に思ったのが「なんだか難しそう…」だったんですよ。が、今では重量級ゲーム沼へも誘う側で、「案外、やってみたら楽しいと思うよ!」とつい、言ってしまいます。哲学もボードゲームも似たようなものかもしれません。

『ボ哲の紙+術語スケルトンパズル』は、哲学や人文学といった「私たち」に関することを語るときの言葉を使って、さまざまな側面からボードゲーム全般について新たな記述を試みた上で、1人用向けパズルゲームとして遊べるようにしよう!というプロジェクトです。

どうか「難しそう」で周り右せず、少し立ち止まって、このいくつかのフレーズを味わってみていただけると嬉しいです。
 

 術語スケルトンパズルについて 

さらに、哲学や人文学で使われるいくつもの術語。
術語とは、テクニカルタームとも呼びますが、その専門分野の学術上で、特に限定された意味で用いる言葉のことです。

これらは、その語や観念がもつ複雑な議論の背景をショートカットして了解を目指せる便利なワードですが、今回のワードパズルでは、一旦完全にその意味を解体し、単なる文字の連なりとして扱います。

本来は絶対に接続しない言葉が、紙面という二次元空間上で交差するこのパズルは、「文章を読む」という行為を、意味の理解や暗記から、配置を操作する身体的な遊びへと変換する、私たちの新しい試みです。
🔗 パズル詳細と簡単な遊び方
 

 このゲームを特にお手にとって欲しい方  

🔶 普段ボードゲームを遊ばれる方
——「なんてこのゲームは面白いんだ!」その直感を、新たな言葉で語るためのヒントとなります。あなたの、その個人的な体験を誰かに伝え、共に遊ぶ仲間を増やしたい、あるいは仲間との体験をより豊かに分かち合いたいと願う方へ。

🔶 最近ボードゲームに興味を持った方
——これから出会うであろう、多様で広大なボードゲームの世界を旅するための、ユニークな道しるべを手に入れることができます。

🔶 SNSでの不毛な論争に、少し疲れてしまった方
——なぜ、私たちの言葉はすれ違ってしまうのか。その背景にある構造を、少し引いた視点から冷静に分析するための道具をご提供します。感情的な応酬や冷笑の嵐から距離を置き、ご自身の「好き」や「推せる」みたいな気持ちを、静かに見つめ直すための思考のシェルターになるかもしれません。

🔶 ゲームを紹介するメディア(YouTuber、ブロガー、レビュアー)の方
——ご自身のレビューや動画に、これまでとは一味違う、批評的な「切り口」を与えてくれます。ゲームを語る言葉の引き出しを、一気に増やすことができます。

🔶 ボードゲームカフェの運営者やスタッフの方
——お客様が「楽しい!」と感じる、その「楽しさ」の背景にある構造を、様々な言葉で理解することができます。ゲームのルール説明だけでなく、文化的な「体験」そのものをデザインしているという、ご自身がつくる場の価値を再発見させてくれることでしょう。

🔶 ボードゲームをデザインする方
——ご自身の創作活動や広報活動に、哲学や人文学という「コンポーネント」を導入するきっかけになります。ゲームや遊びがもたらすダイナミックな体験をデザインするための視野を大きく広げます。

 

この小冊子『ボ哲の紙』は、必ずしも一気読みする必要はありません。
ワードパズルを一息に全部解かなくったって構いません。

ボードゲームが楽しかった日の夜、眠る前に。
あるいは、日々の喧騒の中で、少しだけ深く思考したいと感じたときに。
ふと本棚から手に取って、気になるコラムを拾い読みしたり、スケルトンパズルのマスを一つ埋めてみたり。

そんなふうに、あなたの日常の傍らに、この「紙の上の遊び」を置いていただけたなら、望外の喜びです。
 

🔗 ゲムマ2025秋 お取置予約フォーム
 (価格は定価2,200円(税込)、ゲムマ2025秋特価で1,500円(税込)です。)

🔗 ボ哲X(旧Twitter)アカウント: @Spiel_humanitas

ゲームマーケット2025秋は1日目、11/22(土)のみ、私たちは出展いたします。
ブース番号は、【X-02】、ブース名は、「空葉堂(KUYODO)」です。

会場であなたとお会いできることを、楽しみにしております☺️

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