トリガーゲームズ @TriggerGm
ワクワクの「トリガー」を引く、トリガーゲームズです。
2025秋では新作のカワイイセットコレクション、「宝石の降る丘」を販売します。
- 【第2話】丘を歩けば宝石キラリ【宝石の降る丘劇場】
- 2025/11/2 16:08
※この記事は、ボードゲーム『宝石の降る丘』の世界を舞台にした、キャラクターたちのゆるふわ劇場です🎭
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▼第1話
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――夜はまだ続いていた。
空には大きな月が浮かび、銀色の光が丘を静かに包んでいる。
草の先に残る露が、まるで小さな宝石のように輝いていた。
🌙
「さて!夜が明ける前に、この丘を輝かせよう!」
「時間との戦いだな。夜が明ける前に“しあわせの呪文”を完成させないと」
「夜の間に……なんだか、夢の中みたいね。眠くなっちゃうかも……」
「おまえはいつもそうだろ」
「夜は丘がいちばん素直になる時間ニャ。昼はちょっと恥ずかしがり屋ニャ。」
「そうなの?」
「…さぁ」
🌌
4匹は月明かりの下、丘の中央に立っていた。
足もとには昨夜から降り積もった宝石たち。
赤、青、黄色――それぞれが淡い光を放ち、夜の草原を彩っている。
「宝石はいっぱいあるけど、光が弱いわ…これじゃあ、呪文には使えなさそうね…」
「お師匠様が言ってたよ。“丘を歩けば、宝石が道を示す”って!」
「逆に言えば、宝石を見つけるためには、丘を歩き回る必要があるってことだな」
「でも、丘はイタズラ好きニャ。転ばされないように注意するニャ」
「夜だから、足元に注意しないとね!」
🌠
ヴァルークが一歩前に出ると、前にある宝石が一つ、また一つときらめいた。
それは、まるで丘が「こちらに来てくれ」と誘導しているような、そんな動きのように見えた。
その光に導かれて一行が歩みを進めると、他よりもひとまわり大きな宝石が、草原に横たわっていた。
それは、情熱を映すような燃える赤の宝石。他よりも光を放っている。
「見つけた!すごい、真っ赤な宝石だ!」
「火みたいだな。赤の宝石は力強い呪文の源になるって、師匠が言ってた」
「あそこには青い宝石……静かで冷たい、でも落ち着く光……」
「ボクの足もとには黄色があるニャ。あったかくて、お腹がすく色ニャ!」
「くれぐれも食うなよ」
丘のあちこちで、小さな光が瞬き始めた。
まるで弟子たちの決意に応えるように、丘が少しずつ息を吹き返していく。
月光が4人の影を重ね、丘の上に長く伸びた。
静かで、あたたかい夜の時間が、静かに動き始める――。

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💡TIPS!
『宝石の降る丘』では、プレイヤーは丘を上下左右に移動し、移動先にある宝石を取ることができます💎
宝石には 赤・青・黄の3色と、特殊な宝石がもう2色(黒・とうめい)あります。
呪文に使う宝石は赤・青・黄の原則3色です。となえたい呪文に合わせて、取る宝石を選びましょう!
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💬 次回予告!
第3話「呪文をとなえよ、弟子たち!」
集めた宝石が、魔法の光を呼び覚ます!お楽しみに!
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