- スペシャルインタビュー3「ポケモンボドゲくらぶ様 インタビュー」【ゲームマーケット2026秋】
- 2026/10/15
【ポケモンボドゲくらぶ様 インタビュー】
ゲームマーケット2026秋 スペシャルインタビュー
ポケモンボドゲくらぶ
“ポケモンとアナログゲーム”30年の歩み
――まずは、ポケモンとアナログゲームの出会いから教えてください。
担当A:出会いという意味でいうと、実はすごく古いんです。1997年には当時のバージョンの『プラコロ』が存在しましたし、同時期にTOMY社さんからボードゲームが発売されたていたりします。株式会社ポケモンでは、「ポケモンという存在を通して現実世界と仮想世界の両方を豊かにすること」を社是として定めています。なので、もともとデジタルな空間での楽しみだけでなく、アナログな空間で人と人がポケモンの遊びをすることにも、積極的に取り組んできました。
――そうした流れから、「ポケモンボドゲくらぶ」というブランドが作られたのですね。
担当B:はい、「ポケモンボドゲくらぶ」のロゴを見ることで「ポケモンのボードゲームだな」とひと目で分かり、安心して遊んでいただけるとよいなと思っています。実際にゲームマーケットなどでも、ありがたいことにさまざまな方にブースへ足を運んでいただき、お客様も笑顔で遊ばれているので、とてもうれしく感じています。
伝統ゲームとポケモンの世界が融合した「ポケモンごいた」
――「ポケモンボドゲくらぶ」において、転機になった作品はありますか?
担当B:どの作品も想いが詰まっているのですが、ゲームマーケットにポケモンとして初めて出展する、一つの大きなきっかけとなった『ポケモンごいた』の存在は外せないですね。
――「ごいた」という遊びをもともとご存じだったのでしょうか?
担当B:知っている者もいましたし、初めて触れる者もいました。「すごく面白い遊びだ」と聞きつけて実際に遊んでみたところ、ゲームとしての完成度が非常に高く、何回も繰り返し遊んでしまうような遊びごたえのあるものでした。そこで「ごいたとポケモンが一緒になった遊びが作れないか」と、能登ごいた保存会さんに何度も足を運び、コマの形状やルールの記載方法などを密にすり合わせて、完成にこぎ着けました。
ポケモンとボドゲファンをつなぐゲームマーケット
――2025年秋から、「ポケモンボドゲくらぶ」としてゲームマーケットに参加されていますが、出展のきっかけについて教えてください。
担当A:いろいろな商品を出していく中で、「ボードゲームを楽しんでいる人たちにも、もっと知ってもらいたい」という思いがありました。であれば、「出展する先としてはゲームマーケットだよね」ということで、ごく自然に出展を決めました。
――実際に参加されてみて、ほかのイベントとの違いを感じることはありましたか?
担当B:出展している方も、遊びに来ている方も、すごい熱意のある素晴らしいイベントだなと感じました! 違いとしては、ポケモンを主体としたイベントに来てくださるお客様は、お子さんの割合が比較的高いんです。だから全体的には普段のイベントよりも、少しだけ大人の方と触れ合えるイベントだな、という感覚はありました。
ピカチュウがゲームマーケットに登場し、多くの人が注目した過去ブース
――そうした中で、手応えはいかがでしたか?
担当A:最初に出展したタイミングが「ごいた」とポケモンが合わさった『ポケモンごいた』が出る時期だったので、ゲームマーケットに来る方々に対しては「ポケモンです。改めて、初めまして」という気持ちで出展いたしました。ありがたいことに非常に多くの方にお越しいただき、体験ブースとしてすごく盛り上がったという手応えがありました。
――複数回の出展を通じて、ゲームマーケットで新たに挑戦してみたいことなどはありますか?
担当A:既存の商品を展開する中で、ゲームマーケットの「先行販売や、その場でしか購入できない商品を手に入れる」ことを楽しみにされているお客様が、とても多くいらっしゃるのがわかりました。今回、我々も初めて先行販売にトライするので、より楽しんでいただけるといいなと思っています。
――ブースのレイアウトについて、工夫された点もあったのでしょうか。
担当B:ブースの中にいるお客様だけでなく、外から見ても「楽しそうだな」「実際に手に取って遊んでみたい」と思ってもらえるように、外からの視認性を上げる工夫は重ねてきました。また、初回の出展時はスタッフがルールを説明して遊んでいただく形にしたのですが、その分、体験できる人数が限られてしまったんです。そこで2回目は、取扱説明書を見て、それぞれ好きに遊んでいただく形に切り替えました。そうすることで1回あたりの時間が短くなり、より多くのお客様に楽しんでいただくことができました。
――ご来場者とのコミュニケーションで、印象的だったエピソードはありますか?
担当A:通りがかりのお客様が発売前の『プラコロ』を見て、「実はこれ、30年前にもあってさ……」と一緒に来ている方に説明されているのをよくお見かけしました。昔からボードゲームが好きな方々が集まっている、本当にいいイベントだなと感じています。
担当B:同様に昔のボードゲームも展示しているので、「うわ~、懐かしい!」という声をよく耳にしました。当時、子どもだった方々が親世代になっていることに、歴史を感じたというか。今なお親子でポケモンのことを好きでいてくださっているんだなと感じますし、直接お客様と触れ合える貴重な機会になっています。
よりアクティブにごいたを楽しめる巨大「ポケモンごいた」
――前回に引き続き、ゲームマーケットでは巨大「ポケモンごいた」でも遊べるのでしょうか。
担当B:はい、その予定です。巨大ポケモンごいたは、能登ごいた保存会の方々にも「面白いね」と言っていただきました。皆さんが笑顔で遊ばれていたのが印象的だったので、今回も出してみようかと話をしています。
――ポケモンとごいたが組み合わさることで、子どもたちが伝統的な遊びに触れる機会が増えたかと思います。
担当B:我々も、これまで「ごいた」を知らなかった子どもたちにとっても、「ポケモンを通して親しみやすくなり、少しでも間口が広がるといいなと考えながら、開発をしておりました。少しでもごいたを知るきっかけになったのであれば、すごくいい取り組みになったと感じます。
注目の新作『お前、もしかしてロケット団?』
――先ほど先行販売にも挑戦されると伺いましたが、どのような企画を準備されているのでしょうか。
担当B:『お前、もしかしてロケット団?』というゲームが11月12日(木)に発売になります。この新作をゲームマーケットで販売してみようかなと、計画を進めているところです。
――ゲームマーケットでは、いち早くゲットできるんですね。
担当B:商品開発においてだいぶ試行錯誤したのですが、なんとか間に合わせることができそうです。数は少なめになってしまいますが、ぜひ手に取って遊んでいただきたいですね。
バトルだけでなく、推理力や駆け引きが試される新作
――ゲームの内容についても、ぜひお聞かせください。
担当B:推理と駆け引きが重要な、ワイワイ会話しながら楽しめる作品です。4人から6人で遊ぶゲームで、役割は4つ。「ジムリーダー」だけがオープンになっていて、それ以外は自分だけの役割を分かっている状態で進んでいきます。「あの人は一体どの役割なんだろう」と相手の戦い方や戦術から見極めて、それぞれの勝利条件を目指してバトルしていく。これまでにないポケモンの要素が詰まった遊びになっています。
――会話ではなく、バトルの内容から相手の役割を見極めていくわけですね。
担当A:ポケモン同士を戦わせるバトル要素と、正体を隠しながら相手の狙いを探る推理要素の両方があるので、「どうすれば初めて遊ぶ方にもスムーズに楽しんでもらえるか」という点には、かなり時間をかけました。さまざまな工夫もしていますので、ぜひ多くの方に遊んでみてほしいです。
――「ポケモンボドゲくらぶ」のボードゲームに共通する思いは、どのようなものなのでしょうか。
担当A:我々としては「ポケモンの魅力を伝えたい」という思いが根本にあります。今や1,000種以上もいるポケモンたちそれぞれが、どんなことが得意で、どんな魅力を持っているのか。ゲームの没入感を通してそれが伝われば、より深くポケモンの世界を楽しんでもらえるのではないかと考えて製作に携わってきました。
――新作の『お前、もしかしてロケット団?』は、トレーナーとは別のポジションから、ポケモンの世界を楽しめそうです。
担当A:『お前、もしかしてロケット団?』のテーマは、ゲームやアニメに出てくる神出鬼没のロケット団ですからね。これまで戦う相手だったロケット団になりきることで、これまでとは違うポケモンの世界が体験できるかと思います。
カードを実際に「投げる」ことで、ポケモンを捕まえる興奮が体験できる『ポケモンシュシュシュ!』
――なるほど、すごく楽しそうです! ポケモンのボードゲームに初めて触れる方におすすめのゲームはありますか?
担当B:7月に発売した『ポケモンシュシュシュ!』ですね。ポケモンの基本でもある「モンスターボールを投げて、捕まえる」という分かりやすい遊びで、誰もが楽しめるのでおすすめです!
アナログゲームで広がるポケモンの魅力
――あらためて、アナログゲームの魅力についてはどう感じていますか?
担当B:その場に集まったメンバーでコミュニケーションが取れる、とても素敵な存在だと感じています。お父さんお母さん世代には、かつてポケモンに夢中になってくださった方もたくさんいらっしゃるかと思います。デジタルゲームに触れる前のお子さんとポケモンの世界を共有し、「成長」や「進化」、「ゲットして一緒に戦う」という、ポケモンの面白さを分かち合っていただけたらいいなと思いますね。
担当A:デジタルゲームとはまた違った角度から、友達や家族、ボードゲーム仲間と一緒に楽しい時間を過ごしてもらえたらうれしいですね。
サイコロ型のポケモンでバトル! 30年ぶりに復活した『プラコロ』
――アナログゲームだからこそ出会えるポケモンもいるかもしれないですね。
担当A:1000種類を超える魅力的なポケモンたちが、デジタルゲームやポケモンカードゲームとは一味違った活躍をすることもあります。『プラコロ』の旧バージョンで遊んでいた方が「カイロス」をよく話題に出してくださるんですが、カイロスはうまく技が出ると、ほぼ一撃で勝てるという面白い特徴を持ったポケモンで……(笑)。現在発売中の『プラコロ たんけんボックス01』にもカイロスが入っているので、当時の愛を持続して選んでくださる親世代の方もいますね。ポケモンボドゲくらぶのゲームで新たなポケモンとの出会いを楽しむもよし、大好きなポケモンへの愛を貫くもよし。自由にポケモンと触れ合っていただきたいですね。
――最後に、「ポケモンボドゲくらぶ」の展望を聞かせてください。
担当B:商品開発は引き続き進めていきますので、ゲームマーケットの場だけではなく、より多くのお客様にポケモンのボードゲームに触れていただく機会を作り、ご家族や仲間と楽しい時間を共有するお手伝いができればと考えています。早ければ今年の秋冬あたりに、皆さんに楽しんでいただける場をご用意できるよう動いていますので、ぜひ楽しみにしていてください!
©Pokémon.
©Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc.
