Lazini

ボードゲーム作家。ボードゲーム好きなYouTuber。そして、怠け者。 自分が遊びたいゲームを作っています。

星の王子さまの旅、アートワークのお話
2026/10/4 18:59
ブログ

新作『星の王子さまの旅』は、アートワークについての悩みから生まれた作品です。

5月のイベントで発表した新作『ダイス タイニータウン対決』は、個人的には満足のいくゲームでしたが、多くの方に宣伝し販売するという面では失敗だったと考えています。ルールやプレイ方法が難しめで、面白さを短く説明するのが難しかったのです。かといって、目を引く視覚的な魅力が強いわけでもありませんでした。

どんなにおいしい料理でも、お客さんがメニューを見て惹かれなければ、その料理が日の目を見ることはありません。味の想像がつく馴染みのある料理か、そうでなければおいしそうな料理の写真が載っている必要があるでしょう。それもなければ、せめてシェフの名声が高くなければ、お客さんに選んでもらえないでしょう。

そう気づいた私は、次に作るゲームは必ず「お客さんにおいしそうに見せる方法」を考えながら開発しようと決めました。私が作るゲームの味を変えることはできず、私の名声も高くなかったので、選べるのは視覚的な魅力だけでした。

そこで、ゲームのルールやメカニクスのアイデアを探すより先に、イラストレーターのPASIOさんと会いました。どうすればゲームを魅力的に見せられるかを話し合ったのです。

彼女は「キャラクター」が必要だと言いました。私もそれに同意し、では、どんなテーマにすればキャラクターを描きやすいかを考え始めました。いくつか候補がありましたが、ふと話に出た「星の王子さま」が私の心をとらえました。世界的に有名でありながら、多くの国で著作権が切れている作品なので、自由に活用しやすかったのです。こうしてテーマが決まりました。

帰り道に『星の王子さま』の本を買って読み返したところ、以前は気づかなかったことが一つ見えてきました。星の王子さまが地球に来るまでに出会った大人が、ちょうど6人だということです。サイコロの面が6つであることと結びつけやすいと思い、こうしてカード6種類に描くキャラクターが決まりました。初期のルールではサイコロも使っていましたが、最終的にはカードだけを使うように変更しました。そこに、最も大切なキャラクターであるバラとキツネを加えました。

 

イラストのスタイルを決めるのは少し難しかったです。『星の王子さま』は原作者のイラストがあまりにも有名なので、かけ離れて見えると抵抗感を持たれるかもしれないと考えました。できるだけ童話的な雰囲気を保ちつつ、原作を知る人が見たときに星の王子さまを思い浮かべられるようにする必要がありました。PASIOさんはこれを、紙の質感を生かしたスタイルで見事に実現してくれました。以下は彼女の言葉です。

「立体感の感じられるイラストをお見せしたいと思いました。子どもの頃に遊んだ色紙をちぎって貼るモザイクアートのように、紙のテクスチャーで永遠の大人の童話である『星の王子さま』を表現したらどうだろう?という発想から始まったイラストが、星の王子さまへの郷愁を呼び覚ますものになればうれしいです。」

こうしてカードができあがっていくうちに、私はもう少し欲が出てきました。カードには平面的な絵しか載せられないので、少し立体感のあるコンポーネントを写真に収めたかったのです。主人公である星の王子さまを立体的に入れたいと思いました。木製ミープルとアクリルのどちらにするか選ぶ必要がありましたが、ボードゲームにはやはり木製ミープルのほうが似合うと考えました。こうして、得点計算の段階で使う星の王子さまミープルを作ることになりました。初めて製作したものですが、思った以上によい仕上がりになり、うれしく思っています。

『星の王子さまの旅』を多くの方に楽しんでいただけたらうれしいです。韓国から一つずつ梱包して持っていくため数に限りがあり、確実にご購入いただくにはご予約が必要です。下記のリンクからご予約をお願いします。

予約:https://forms.gle/4WDNj76TxHMb9rkk9

 

星の王子さまの旅 - ルール (日本語)

The Journey of the Little Prince - Rules (English)

어린 왕자의 여정 - 규칙서 (한국어)

Twitter