かがみ知育堂

『戦闘破壊学園ダンゲロス』『ダンジョン&ダンゲロス』『魔王対戦ブットバクラッシュ』などの架神恭介ワークスです。 『はいどうぞゲーム』『こども商店街 おかいもの大作戦』『10DESU』など、知育系ゲームの「かがみ知育堂」シリーズもあります。

なぜ政治家は減税をしたがらないのか
2026/4/25 15:02
ブログ

 ゲムマ2026春新作の『まちをうごかせ! キッズ政治家デビュー』の説明書第一稿を公開しました。

https://docs.google.com/document/d/1v-RNTNDEUhuyKaww5FvyDD4tbbSWRWQy-BqeNkza0mY/edit?usp=sharing

 遊びながら議会制民主主義が学べる本作ですが、実は裏テーマがあります。それは、

「なぜ政治家は減税をしたがらないのか?」

 です。

 だって、普通に考えると不思議じゃないですか? 減税をするとみんな喜ぶ。喜ばれれば支持が増える。支持が増えれば再選に繋がる。ならば、政治家はこぞって減税したがりそうなものなのに、実際はそうなっていない。減税を訴える政治家がいる一方、それをためらう政治家も多くいます。

 しかし、これも政治家の立場に立って考えれば理解できます。本作ではプレイヤーは市議となって、市民の声に応えながら予算を調整することで「支持ポイント」を稼いで行きますが、そもそも潤沢な予算がなければ、市民の声に応えられないのです。「がっこう(教育)にたくさんの予算を!」という声に応えようとしても、無い袖は振れないので、潤沢な税収がなければそれもなしえません。

 減税(一時的な給付ではなく恒久的な減税)は行政の予算総額を減少させるため、政治家が実績を作りにくくなります。政治家が成果を示しづらくなるわけです。減税を成し遂げたならそれ自体も実績ではありますが、減税は広く薄く影響のある政策なので支持を可視化しにくい。一方で、個別政策は狭く深い影響なので、特定の支持層が可視化されやすい。よって、減税の優先順位は下がりがちになるわけです。

 本作でも、減税政策を行えば次ラウンド以降の予算が減収する可能性が高まります。すると、市議は支持者の声に応えづらくなって、支持ポイントが稼ぎにくくなります。このように「政治家が減税をためらう」感覚を体験できることも本作の狙いの一つです。

 なお、減税すれば必ず税収減になるかと言えば、必ずしもそうとは言えず、減税により民衆の可処分所得が増大し、経済が刺激されて、結果的に税収が増えるという議論もあります。この点はゲームシステムでは再現できていませんが、留保しておいて下さい。

 子どもが遊びながら政治のあらましを学べるボードゲーム『まちをうごかせ! キッズ政治家デビュー』は、2026年ゲームマーケット春にて販売予定です。

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