くらげシステム

くらげシステムの中の人2号ことヤブロンです。アイドルマスター、ヒプノシスマイク、スティーブジャクソン(米)、ジンギスカンが好きです。

「フリップ!フリップ!!フリップ!!!」  デザイナーズメモ
2021/3/18 19:09
ブログ

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もくじ



●親子で本気で遊べる神経衰弱を目指して

●それぞれの対応策

●テストプレイでの反応

●さいごに



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●親子で本気で遊べる神経衰弱を目指して



神経衰弱はとても知名度の高いトランプ遊びの一つですが、

「記憶力の優劣」によって実力差がはっきりと出るゲームです。



システム的な問題点をあげるとすると



1)ペアを取った人が連続で行動権がある。

2)カードの組み合わせが限定的(数字のみ)

3)ゲームのテンポ

4)ストーリー性の導入



あたりが気になっていました。



今回「フリップ!フリップ!!フリップ!!!」を作成するにあたり、

上記の問題点に自分なりの回答を出し、作品としてまとめたつもりです。





●それぞれの対応策



1)について。

神経衰弱は先攻不利な点があります。

先手は盤面情報「0」の状態からスタートとなりますが、

後攻は先手の外れたカードの盤面情報を知った状態で自分の手番を迎えます。

盤面情報の多い状態から記憶力の高い人がペアを取り始めると、

盤面情報が枯渇するまで連続でペアを取られる事になるでしょう。

子供時代に親にやられてトラウマになるパターンです。



対策としては「特定組み合わせしか連続行動できない」という方法を使いました。

具体的には「エクストラターン」という効果を持った3枚ペアを取らないと、

3枚ペアが成立しても自分の手番は終わり、相手の手番となります。





2)について。

この作品のデッキ構成はトランプで例えるなら、6スート3クランとなっています。

スートが揃えば3枚ペアとなりますし、クランが揃っても3枚ペアとなります。

揃いやすさによって発生する効果に差はありますが、相手の持っている情報量、

お互いの残りHPなどを考慮し、どの組み合わせを優先するかという選択肢が増えました。





3)について

これはトランプが52枚なのに対して、この作品が1/3(18枚)の枚数である点と

神経衰弱が2枚めくるのに対して、この作品では3枚めくるので情報公開ペースも上がっているので

勝っても負けても繰り返し遊びたくなる様なゲームのテンポは確保できました。





4)について

これは「何故、ヒプノシスマイクなのか?」という話になります。

この作品は「対戦型神経衰弱」で、勝利条件は「獲得したペア数の多さ」ではなく「先に相手のHPを0にする」

となっています。実はバトル物なのです。



「ヒプノシスマイク」という作品は、「1チーム(ディビジョン)3人がラップバトルで覇権を争う」という大筋です。

ただこれだけでは、チーム(ディビジョン)以外の組み合わせに意味がなく、当初は別のモチーフで試作していました。



ピンとくるモチーフが見つからないまま保留状態だったのですが、

2020年の大みそか、家で「ももいろ歌合戦」を見ていました。

そしてテレビから流れてきた「2番手」による特別応援ラップ!

「こういう組み合わせ有りか~~!」と興奮しつつ、

「縦軸にディビジョン、横軸に番手」という構成が浮かび上がりました。

年明けにヒプマイ版の試作品を作ってみると、ゲームシステムとの親和性も高かったので、

その後はブラッシュアップに勤しみました。





●テストプレイでの反応

多くの方にテストして頂きました。この場を借りてお礼申し上げます。

テストプレイの反応は、やはり「ヒプノシスマイク」を知っている人と知らない人で反応が異なりました。

3つのケースにまとめます。



ケース1:両者がヒプマイを知っている

キャラがめくれる度に歓声が上がり、ゲームに勝っても負けても楽しんでもらえる。

とても好感触が多かったです。ルールへの理解度も早かったので、難易度も適切だった確認できました。



ケース2:両者がヒプマイをしらない

読み方の難しいキャラが多いので、そこに捉われて記憶が追いつかない方が多かった。

またキャラによって関わる「役」が異なるので、そこを頼りにプレイしたという意見を頂きました。

このケースの方々の意見は、カードの見た目のデザインに大きく影響を与えてくれました。



ケース3:片方が知っていて、片方は知らない

サンプル的には5組でしたが、共通していたのが「ヒプマイの布教を始める」という点でした。

また、ヒプマイを知らない方も「カード化されてディビジョン構成や、キャラの関係図をイメージしやすい」

という意見もありました。



いずれのケースからも貴重な意見を頂けましたが、

特にケース3の意見が面白く、この作品の方向性・可能性を教えてもらったように感じました。





●さいごに

この作品を通じて「ヒプノシスマイクってカッコいいな!」、「ボドゲって面白いな!」と、

双方のファンが感じていただけるきっかけになれたら幸いです。





2021/03/18 くらげシステム/ヤブロン